令和2年第3回定例会 9月2日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈
お早うございます。
9月に入り、急に秋めいてまいりました。
暦は、うそをつかないものだと改めて思いを致しましたが、8月は暑かった。
なんでも、東京では、35度以上の猛暑日が8月としては観測史上最多を記録したそうであります。
本当に暑かった。こんなに暑くて、地球はどうかなってしまったのか、と思ったほど暑かった。このような心配は、もちろんわたし一人ではなく、多くの方々が共通して認識しているところでありまして、これからの地球をなんとかしなくてはいけない、そんな思いが結集したもののひとつが、SDGsつまり、「持続可能な開発目標」だと思います。
ただ、このSDGsは、もうひとつ認知度が低いのが実態です。
わが国で「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問をしたところ、「ある」と答えた方は、昨年の8月段階で27%でした。それから1年経ちましたから、もっと増えているとは思いますが、存外知られていないというのが、わたしの実感です。
SDGsとは、あらためていうまでもなく、Sustainable Development Goalsを略したもので、文字通り、「持続可能な開発目標」であります。
2015年9月25日の国連総会で可決したものでありまして、「貧困をなくす」、「飢餓をゼロに」といった17のゴールが設定されています。ですから、わたしが襟につけているピンバッジも17色に塗り分けられています。
これらの目標をより具体的にしたものとして、169のターゲットを構成し、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
2020年版世界のSDGsランキングで日本は17位です。 日本において、取り組みが順調に進んでいる目標は、目標4(教育)・目標6(安全な水とトイレ)・目標8(働きがいと経済成長)・目標9(産業・技術革新)の4目標です。
2030年までにSDGsを達成するには、取り組みのスピードを速め、規模を拡大しなければなりません。2020年1月、SDGs達成のための「行動の10年(Decade of Action))がスタートしました。
町田市でも、2012年に策定した町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」に基づき、市民生活の安全・安心を確保し、将来に向けて持続可能なまちづくりを推進するための様々な施策を展開しているところで、SDGsのロゴやアイコンを活用するようになりました。
今回はそんな観点を織り込みながら、次の3項目にわたって一般質問をさせていただきます。
項目番号1、「町田市のSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについて」
2、「コロナ禍における文化施設について」
3、「紙類などの資源化について」
まず、項目番号1の「町田市のSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについて」ですが、このSDGsは、先ほどもふれたように、達成年は2030年と決まっていますから、あと10年しかございません。
ですから、様々な機関で、SDGsを考えようという動きが広がっています。たとえば、高等学校の再編案では、SDGsを教える新学科ができるだとか、驚いたのが、あるインスタントラーメンを作る会社の社長は、「SDGsの達成にも貢献していくことが重要であると考えています」と言っています。
そこで、質問をいたします。
(1)2015年に国連にて全会一致で採択されたSDGsに対して、町田市は今までどのような取り組みを行い、今後、どのように対応していくのか。
項目番号2は、「コロナ禍における文化施設について」であります。今年は例年ですと、10月末から開催される市民文化祭も残念ながら中止と決まりました。
新型コロナウイルス感染症への対策は、万全を期さなければなりませんが、あわせて、このままでは市内の文化芸術の火が消えてしまわないか、危惧しているところです。
そこで、市内の文化施設の利用状況について、伺います。町田市民ホール及びポプリホール鶴川の利用率は前年度比どの程度低下しているのでしょうか。
また、最も利用率が落ちた部屋はどちらでしょうか。お尋ねいたします。
次に、項目番号3の「紙類などの資源化について」です。
町田市は、指定収集袋のデザインが変わり、4コマ漫画で、ごみの減量について啓発しています。この漫画を描いたのは市の職員さんだそうでして、ずいぶんと才能のある職員さんがいたもんだと見直したところであります。
また、町田市はすでに、「ごみナクナーレ」という情報紙を発行しています。この中で、わたしは「もったいないことしませんりゅう」という川柳の欄を楽しみにしています。
そこで、伺います。
(1)現状はどうか。
(2)課題は何か。
(3)今後の市の対応は。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。