令和4年第3回定例会 9月1日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈
「2022年 第3回定例会」 一般質問 三遊亭らん丈
こんにちは。自由民主党会派の一員として通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。
今回は、2項目にわたって質問をさせていただきます。
項目番号1、ヤングケアラーについて-その2
項目番号2、町田市立図書館の活性化について
まず、ヤングケアラーについてですが、昨年の3月議会において採り上げて以来、2度目のことになります。
ヤングケアラーとは、あらためて申し上げますと、「病気や障がいなどのある家族の介護、家事など大人が担うようなケア責任を引き受ける18歳未満の子」と、日本ケアラー連盟は定義しており、厚生労働省もこれを準用しています。
国は令和2年度に「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」として、調査をいたしました。その際の調査対象は、中学生と高校生でした。その結果、ヤングケアラーとされる中高校生が世話をしている家族が「いる」と回答したのは、中学2年生で5.7%、全日制高校2年生で4.1%であるなどの実態が明らかとなりました。
また、「ヤングケアラー」という概念を認識しているのかをきいたところ、「認識している」が 76.5%、「昨年度までは認識していなかったが、認識するようになった」が 16.8%、「認識していない」が 6.6%と、令和元年度の調査に比べますと認識するようになった方の割合が大幅に高くなっている、つまり、近年急速に認識されるようになったのだということがこの調査によっても明らかになっています。
新型コロナウイルスの流行が長期化する中で、社会的な孤独・孤立の問題は深刻さを増し、中でもヤングケアラーは、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担があることで本人の育ちや教育に影響があるといった課題があります。そもそも本来大人が担うべき家事や家族のケアを子どもが日常的に行っていることにより、本来、社会が守るべき、子どもの権利が守られていない可能性があります。しかしながら、家庭内のプライベートな問題であること、さらには本人や家族に自覚がないといった理由から、支援が必要であるとしても表面化しにくい構造となっています。このような構造から、支援の検討にあたっても、まずはその実態を把握することが重要であると考えます。
本年4月には厚生労働省によって調査が行われ、その調査では、これまで全国規模では実態把握が行われていなかった小学生や大学生を対象とした調査を行い、昨年度の中高生調査と比較可能な形で、それらの年代の家族ケアの状況、ヤングケアラーの実態を明らかにしました。その結果、小学6年生の15人に1人、大学3年生は16人に1人がヤングケアラーであることがわかりました。
また、令和2年度の調査において、「ヤングケアラー」と思われる子どもはいるが、その実態は把握していない理由についてきいたところ、「家族内のことで問題が表に出にくく、実態の把握が難しい」が 81.8%と最も高く、次いで「ヤングケアラーである子ども自身やその家族が「ヤングケアラー」という問題を認識していない」(66.8%)、「虐待などに比べ緊急度が高くないため、「ヤングケアラー」に関する実態の把握が後回しになる」(36.0%)と、上位 にあがっているものは昨年度調査とほぼ同じ傾向となっています。
そこで伺います。(1)町田市における現状と課題はなにか。
項目番号2は、「町田市立図書館の活性化について」です。
すでに町田市は、2020年2月に「効率的・効果的な図書館サービスのアクションプラン」~まちに出よう。本を持って~を策定しております。このアクションプランがスタートして、2年余りが経過いたしました。
それによりますと、「鶴川駅前図書館や忠生図書館を新たに開館するなどのサービスの向上・拡大を図ってきたが、貸出冊数は減少傾向にある」との無視しえない指摘がなされています。
また、そのような「貸出冊数の減少は、建築経過年数が長い小さな規模の図書館で顕著になっていることから、施設環境や設備が市民ニーズと乖離している結果とも考えられる」との指摘もなされています。
あるいは、後ほどふれますが、中央図書館の定型業務の外部委託化もおこなわれるようになりました。
ただ、「市民が図書館に最も期待することは「図書の充実」となっていながら、その一方で、市民一人当たりの蔵書数と資料費は、多摩26市で最下位であり、図書の充実が求められている」との指摘もなされています。
いずれにいたしましても、このアクションプランが重視しているのは、「図書館サービスの見直し」、「図書館資源の再配分」、「図書館の運営体制の確立」の3つの観点で構成される「効率的・効果的な図書館サービス」であると考えます。
また、本年4月からは鶴川駅前図書館に指定管理者制度が導入されましたし、第2回定例会におきましては補正予算にて電子書籍の導入等も示されるなど、アクションプランが徐々に姿を現しつつあるのかなと思っているところです。
そのような観点も踏まえ、伺います。
(1)鶴川駅前図書館はどのように変わったのか。
(2)電子書籍サービスの目的と対応状況は。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。
項目番号1 子どもが家族のケアを担っているヤングケアラーへの町田市の取組を問う。
【答弁要旨】子ども生活部長
町田市地域ホッとプランに基づき、関係部署7課でヤングケアラーへの適切な支援を行うための連携会議を開催しています。
⇒上掲のパンフレットを、一般質問の後、配布していただきました。
項目番号2 町田市立図書館の活性化に伴い、10月に導入予定の電子書籍サービスの目的と対応状況を問う。
【答弁要旨】生涯学習部長
急速に進んだ暮らしの変化やデジタル化に対応するため導入します。サービス開始に向け、システム構築や貸し出しする電子書籍の選定などを行っています。
項目番号2 指定管理者制度を導入した鶴川駅前図書館は、どのように変わったのか。
【答弁要旨】生涯学習部長
開館時間や開館日を拡大し、今まで以上に利用しやすくなったと認識しています。