町田市立国際版画美術館では、版画の青春「小野忠重と版画運動」ー激動の1930-40年代を版画に刻んだ若者たちーが、開催されています。⇒https://hanga-museum.jp/exhibition/index/2024-540
1930年代の東京は関東大震災から復興し、新しい景観と映画やカフェなどの娯楽文化が流行する近代都市へと変貌を遂げています。その一方で、この年代は経済や文化面などへの国家の統制が強化され、戦時体制へと歩みが進んだ時代でした。
こうした時代に、小野忠重や武藤六郎ら20代はじめの青年たちが「新版画集団」を結成し、「版画の大衆化」を掲げて版画運動を開始します。