町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

平成19年第1回町田市議会 定例会「質疑」一般質問

2007.03.06(火)

「2007年 第1回定例会」質疑  三遊亭らん丈

 今日の町田と未来の町田を考える政策集団、「まちだ新世紀」の末席を汚す者といたしまして、通告に基づいて、平成19年度予算、事業名、「道路新設改良費」における、『無電柱化推進事業調査委託料』について、質疑をさせていただきます。

 日本は現在、米国に次いで世界第2位のGDP規模を誇っている、経済大国であることは言を俟ちません。
 しかし、GDPの規模が、その国に住む市民の幸福感と完全な相関関係にあるのかといえば、それには疑問を挟む余地があるようです。
 すなわち、短いタームでスクラップアンドビルドを繰り返せば、経済は活況を呈し、GDPは上昇しますが、それが市民に潤いをある生活をもたらすのかといえば、決してそうとばかりはいえません。

 たとえば、ヨーロッパ諸国は、一国といえども日本より多くのGDPを計上する国家はありませんが、そこに住む市民は実に豊かな暮らしをおくっているというのが、旅する者が等しく抱く実感ではないでしょうか。
 その一例が、電柱のない道路が至るところにあることが挙げられます。
電気事業連合会の調べによれば、ロンドン、パリ、ボンはいずれも電線類地中化率100%です。他にも、ベルリンは99.2%、ハンブルグは95.7%。

 翻って、日本の現状はどうでしょうか。国土交通省の調べによれば、市街地は全国平均で1.5%。東京23区に限っても、5.2%に過ぎません。
 ただ、千代田区は38.8%、中央区は35.3%の地中化率を誇っています。
 銀座の中央通りには、電柱が一本もないために、実に素晴らしい景観を見る者、歩く者に与え、思わず銀ブラを楽しみたくなるのです。
 その結果、銀座には他の商店街にはない独特の、しっとりとした落ち着きのある佇まいが醸成されているのではないでしょうか。

 無電柱化の効用には計り知れないものがありますが、まず、災害に強い町になること。次に、落ち着いた景観が歩行者にもたらされ、癒し効果を与えること、また、町の美観にも資するものが多くあります。

 このように、電柱を地中化することによって得られる効用には、莫大なものがあります。
 その無電柱化によって得られる効用は、市街地のみならず、農業地域においては、たとえば、映画のロケーションに絶好の景観を形成することにも寄与するのです。

 さて、その大いなる効用をもたらす無電柱化推進事業を来年度から、この町田市は行おうと企図しているのです。

1)その無電柱化推進事業を、どのような対象の事業体に町田市は、委託しようとしているのでしょうか。
その対象先の種別と対象となる事業体の数量を、お知らせください。

2)無電柱化推進事業の将来展望として、その対象としている箇所と事業スケジュールをお知らせください。
 以上、壇上より、らん丈が、質疑をさせていただきました。