「2010年 第3回定例会」 一般質問 三遊亭らん丈
本日9月6日は、「黒豚の日」だそうでございます。つまり、9月6日、クロで、黒豚という、わかったようなよくわからない理由でありますが、もう一つ付け加えると、「クレームの日」でもございまして、クレームの来ないような一般質問にしたいと念じて、始めさせていただきます。
今回も川畑一隆議長のお許しを頂きまして、資料を御配布させていただきましたので、それを後刻御笑覧いただければ、幸いでございます。
それでは、通告に基づきまして、今回の一般質問は、以下の5項目でございます。
1、歩数計を市立小中学校の児童・生徒にもれなく配布(貸与)してはどうか
2、不用園芸土の回収と再生について
3、自治基本条例について
4、「手すり」はより使いやすいものを使用してはどうか
5、高齢者の孤立化防止に向けて
の以上5点でございます。
まず、1、歩数計を市立小中学校の児童・生徒にもれなく配布(貸与)してはどうか、でございますが、これは、文部科学省が昨年度実施した全国体力調査の結果をみての質問です。
たとえば、東京都の小学5年生と中学2年生は、昨年度の同調査により、50m走やボール投げ、握力といった種目で、小学校5年生は47都道府県で30位、中学2年生は40位台でした。
これからの東京、そればかりでなく、世界を担おうとする人材となる小中学生の体力が、このように全国的にみて低位に甘んじているのは、誠に憂慮すべき事態であります。それは、人間何をするにも体力だからであります。体力がなくて何事かを成し遂げるというのは、まことに難しいと考えられるからであります。
では、どのような方策をとることによって、小中学生の体力を回復させることがよいのか、そんな観点からみた場合、体力向上に資する方策として重視しなければならないのは、まず、簡便にできる、ということだと思われます。いくら素晴らしい方策といえど、多くの手間がかかってしまっては、どうしても億劫になってしまうからです。そんな観点では、海での遠泳はふさわしくないでしょうね。泳ぐことは体力向上に資するところ多く、町田市内にプールは何箇所もありますが、市内に海はありませんから、わざわざ海に行くのが大変です。
あるいは、富士山への登山も体力向上には、資するところ極めて大きいものでしょうが、町田から富士山は決して近くはありません。
では、フットパスはどうでしょうか。町田は、奈良や京都のように、名所旧跡が至る所にあるわけではないので、脇目をふることなく歩くのにとても適した土地だと思うのです。そうです。まさしく歩くのは、体力向上にごくふさわしい運動だと思いのであります。
ところが、1979年の全国調査によると、小学生は当時平均して約2万7千歩歩いていたそうですが、2007年の調査では、約1万3千歩と、ほぼ半減してしまったそうです。
そこで、東京都教育委員会では、「現実的に達成可能な水準」として、「1日1万5千歩以上」を目標値に掲げることとしたようです。
そこで、伺います。
(1) 東京都教育委員会が本年7月に定めた、小、中、高校生の体力向上について、町田市にはどのような指導等があったのか。
(2) 徳島県は児童の体力低下に対し支援策を講じている。夏休みを前に、県内の小学生約1万4000人以上に歩数計を貸与し、ウォーキングの習慣化を促す取り組みも開始したようだが、東京都教育委員会はどのような意向なのか。
2点目は、不用園芸土の回収と再生について、であります。
これに関しましては、東京都の中央区が始めた「土のリサイクルモデル事業」や目黒区の「不用園芸土の回収と再生 めぐろブラン土「花再彩」循環のしくみ」を参考にしての質問です。
町田市は、中央区や目黒区ほどではありませんが、集合住宅が多いため、家庭で不要となった園芸土を、廃棄しようにも、廃棄物処理法上は原則として、廃棄物に該当しないため、なかなか収集してくれないという需要があるのではないのか、という観点に立った質問です。
たしかに、町田市は、質問通告書に記したように、園芸土を収集しておりますし、真光寺のリサイクル広場でも園芸土の回収を始めたところですが、それにしたところで、お手許に御配布させていただいた目黒区のように、循環の仕組みがシステム化されていないように見受けられます。
そこで伺います。
(1) 家庭で不用となった園芸土は、廃棄物処理法上は原則として廃棄物に該当しないため、清掃事務所では収集していない自治体が多い中、町田市は収集しており、真光寺のリサイクル広場で園芸土の回収を始めたところである。家庭で不用になった園芸土を幅広く回収し、再生して提供する循環の仕組みを町田市も導入してはどうか。
3点目は、自治基本条例について、です。
自治基本条例に関しましては、中期経営計画において、2006年2月に町田市自治基本条例検討委員会が答申した「町田市における自治基本条例のあり方について」を踏まえて今年度に制定するということであります。
また、行政学上、自治基本条例は、「自治体の憲法」ともいわれるものです。したがいまして、他の条例に対し最高規範という性格を有しているのであります。
そこで伺います。
さる8月に募りました、(1)「(仮称)町田市自治基本条例(素案)」におけるパブリックコメントの状況について。
続けて、今回の素案は、どのような考え方に基づき作成されたものなのか。また、それは、何らかの特色があるものなのか、といった観点を踏まえて、
(2)町田市自治基本条例検討委員会「答申」を踏まえた、町田市における「自治基本条例」のあり方について。
4点目は、「手すり」はより使いやすいものを使用してはどうか、でありまして、これも、御配布させていただいた資料をごらんいただければ、幸いでございます。
「くねくね手すり」と題された新聞記事ですが、たしかに、いわゆる通常の手すりは直線状のものです。ところが、これは、くねっているのですね。そこで、私、この手すりが据えられている新宿区の区庁舎に先日入ってまいりまして、実際にこの手すりを使ったのです。すると、ああら、不思議、本当に掴みやすいのです。それは、感動的ですらありました。
そこで、伺います。
(1)「手すり」は、従来からあるもの以外のものも視野に入れて、使いやすいものを採用すべきと考えるが、どうか。
5点目は、高齢者の孤立化防止に向けて、という質問で、同様の質問はすでに、前回の定例会においても、「市内在住の独居老人について」と題して行っているところでございます。この質問に関しましても、御配布させていただいた資料にあるように、横浜市栄区にある都市再生機構の公田町団地にある、NPO法人お互いさまねっと公田町団地の、多目的交流拠点「いこい」を参考に、当市においても同様の、高齢者の孤立化防止の施策を展開してはどうか、という観点で、(1)他市の先進事例を当市も参考に、高齢者の孤立化を防止してはどうか。という一般質問を行う予定でしたが、16番議員がまったく同様の質問を私の直前に行いましたので、これ以上の答弁は求めません。
以上をもちまして、壇上よりの質問とさせていただきます。