2017年第4回定例会12月11日 町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈
おはようございます。
今年も押し詰まりまして12月となりました。今年の流行語年間大賞は、「インスタ映え」だそうです。
私個人としては、ニューヨークの国連本部で開催され、日本を含む40を超える国々がSDGs(エス・ディー・ジーズ)達成に向けた計画を発表した「持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)」です。
そこで話題になった、SDGsとは皆様ご案内のように、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」であります。
SDGsでは、17の目標を掲げておりますが、なかでも、目標12で採り上げられている、「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」ことは、特に大事なことだと思われます。
そんな視点も絡めまして、今回は4項目にわたって質問をさせていただきます。
1、「縄文の町田」の更なる発信を目指して
2、広域道路網における相模原市との連携について−その2
3、町田消防署の移転について
4、岩手県矢巾町等で行われている住民討論について
まず、項目番号1、ですが、「縄文の町田」に関しましては、すでに、わが会派では佐藤伸一郎議員も質問をおこなっているところですが、高ヶ坂石器時代遺跡は、大正15年にわが国では初めて国に指定された敷石住居跡だということも含めて、色々な媒体で発信していかなければいけないと思うのであります。
また、毎年、文化の日を中心に、都民の方々に文化財に触れる機会を提供する「東京都文化財ウィーク」が開催されますが、町田市においても本庁舎1階のイベントスタジオにおいて、縄文土器の展示が行われているのを拝見いたしまして、改めて、町田市には素晴らしい縄文の文化があったのだと認識を新たにいたしました。
また、本年6月議会では、「日本遺産」への登録について一般質問をさせていただきましたが、日本遺産への登録要件である国指定史跡高ヶ坂石器時代遺跡が市内にあることの意義は、なんど発信しても発信し過ぎるということは、ござません。
これらを踏まえて伺います。
(1)全国的にみても、町田市内には多くの縄文遺跡があるが、そのうち高ヶ坂遺跡における整備の現状を問う。
その際、遺跡は保護することは当然のことながら、整備された後に、どのように活用するのかが大事なことだと考えております。特に、高ヶ坂石器時代遺跡は、町田市歌2番に「史跡にかおる高ヶ坂や」と歌われているように、町田市にとっては欠かせない資源でもあります。また、「芸術の杜」芹ヶ谷公園に近いという立地も大いなる長所だと思われます。これらを踏まえて、
(2)縄文遺跡の更なる発信に努めることで、町田市に寄与する方途を問う。
次に、項目番号2、の「広域道路網における相模原市との連携について−その2」です。
広域道路網における相模原市との連携については、すでに、4年前の平成25年12月議会でも取り上げているところですが、今回は、「多摩地域における都市計画道路の整備方針(第三次事業化計画)」が策定されて約10年 を経て、第四次事業化計画が昨年策定されましたが、それに伴い、相模原市との連携では、どのような進捗が見られたのかを、伺います。
次に、項目番号3の「町田消防署の移転について」です。
それに関しまして、わが会派では、渡辺厳太郎議員が、「中心市街地の消防・防災機能について」との表題で質問していますので、それとは視点を変えて、質問をいたします。
(1)町田消防署が、中町から本町田へ移転したが、それがもたらす町田市への効果を問う。
次に、項目番号4の「岩手県矢巾町等で行われている住民討論について」です。
先程、SDGsをご紹介させていただきましたが、ここで私が言及する岩手県矢巾町での住民討論とは、正しくSDGsを実践しているものと考えられるのです。
議長の御許しをいただいて、タブレットに格納いたしました資料をご覧いただきたいと思います。
そこに、「矢巾町公共施設等総合管理計画」平成28年12月となっている資料の31頁に、「経営資源の基本方針」「将来世代へ引き継ぐ持続可能な公共施設等の経営」とあり、その下の一番右に「情報」とありますが、その下に、「公共施設のオーナーとしての町民意識の向上」、「ヒューチャーデザイン手法の活用」とありますね。
このヒューチャーデザイン手法とは、どんなものかというと、34頁にあります。そこには、「将来世代を考慮した、資産経営のあり方を明確に意識し、それ「を」が抜けていますね。それを、実現するために今何をすべきか、というアプローチをとるため、大阪大学大学院・高知工科大学と研究協定を締結しているヒューチャーデザイン手法を活用します」と記されていますが、もっとわかりやすくいうと、一橋大学の西條教授がこのように説明しています。「将来世代に多大な影響を及ぼすさまざまな意思決定をするとき、将来世代のことだけを考える集団を構築し、現世代とその集団が交渉して、物事を決めていくような枠組みを考えたらどうかというものです」というのです。
そこで、町田市でもこの取り組みを取り入れてはどうか、という質問です。
(1)わが国は、これから、少子高齢化に拍車がかかるが、町田市もその例外ではない。ますます、市民協働、住民参加型による計画づくりが求められることになるが、町田市における協働による計画づくりの現状は。どうなっているのでしょうか。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。