町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

2018年第3回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2018.09.05(水)

平成30年第3回定例会 9月5日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 おはようございます。引き続きまして、どうぞ、宜しくお願いいたします。

 わたしは、町田で生まれ、育ち、当然ながら今も住んでいるのですが、落語家になってから20年間は、都内の5つの区を移り住みました。

 それぞれ、いい所もあれば、そうでないところもあったのですが、再び、町田に、それも中心市街地に戻って来て、とても素晴らしいと思うのが、この街には、何でもあり、ある程度完結した町を形成しているところだと、再認識させられたことです。

 大型商業施設が多数あり、その傍らで地元のお店が頑張っている。足を延ばせば、緑豊かな芹ヶ谷公園があり、そこには、世界的にも稀少な版画美術館もある。
 図書館はもちろん、文学館もある。ないのは、映画館ぐらいではないでしょうか。

 このような完結した町というのは、ありそうで、じつはあまりないのではないでしょうか。

 ただ、そのような町田の中心市街地に忍び寄っているのが、来街者の減少という事実です。
 このまま手を拱いていると、次世代に、活気ある商都町田をうまくバトンタッチできなくなるのではないかと不安に思うのは、なにもわたしひとりではないのです。

 町田市はこれから、様々な施策を打つことによって、「新たな賑わいと交流の創出」によって、引き続き、圏域人口200万人を維持させ、「“夢”かなうまち」へと発展を遂げなければならないのです。

 そこで、今回は中心市街地をはじめ、次の4項目にわたって一般質問をおこないます。

1、中心市街地の取り組みについて
2、帰宅困難者対策の充実について
3、学校図書館図書標準達成率について
4、町田市独自の文学賞の創設について

 まず、項目番号1、「中心市街地の取り組みについて」であります。
 市長は、今年度の施政方針において、「2016年度に策定した「中心市街地まちづくり計画」において、「“夢”まちプロジェクト」として位置付けた、JR町田駅南地区の再整備や原町田中央通りの無電柱化など、賑わいや交流を生むきっかけとなる取組を着実に進めてまいります」と言明いたしました。

 その町田駅ですが、世界上位50駅の年間乗降客数比較というサイトをみると、なんと、町田駅は世界で26位という高位にあるのです。日本ではなく、世界で26位であります。非常に、乗降客数の多い町田駅ですが、そのJR町田駅には原町田自由通路が接続しているのです。その南口がどのような現状であるかは、議長の御許しをいただき、タブレットに格納させていただいた2枚の写真にあるとおりです。

 「町田市中心市街地まちづくり計画」にあるとおり、町田駅南側からも多くの方々がまちなかに来ていただくため、町田市は「南の玄関口のまちづくりプロジェクト」を推し進めようとしています。
 そのため、「JR町田駅南地区まちづくり整備方針」が、本年3月に策定されました。

 そこで、質問いたします。
(1)JR町田駅南地区の街づくりの取り組みについて、伺います。

 次に、項目番号2、「帰宅困難者対策の充実について」です。

 2011年3月に発災した東日本大震災において、鉄道等の公共交通機関が止まってしまったことから、首都圏では多くの方が駅前に滞留するところとなりました。

 ちなみに、私の愚妻は、本当は愚かではないのですが、愚妻は、発災時に新宿駅にいたのですが、小田急線は止まってしまい、町田に帰れなくなってしまいました。どうしようかと途方に暮れていたところ、見ず知らずの親切な方がいらっしゃって、その方の江戸川区の御自宅に泊めていただいた、といったこともありました。あのとき、JR東日本は各駅のシャッターを早々に下ろしたこともあり、多くの方々が非常に困ったわけですね。

 そこで、公共交通機関は復旧の見込みが立たないことから、多くの方が、徒歩での帰宅を試み、それによって歩道のみならず車道にもはみ出してしまい、緊急車輛が速やかに走行できなくなったということもありました。

 また、本年6月に発生いたしました、大阪府北部を震源とする地震におきましても、各駅周辺で多くの帰宅困難者が発生し、同様の混乱が見られたとの報道も、ありました。

 わたしは、平成26年6月定例会で、「町田駅に関する帰宅困難者対策について」と題する一般質問をさせていただきました。その際には、町田市の帰宅困難者対策について、協議会の設置や帰宅困難者対策用の備蓄予定などについて前向きなご答弁をいただいております。

 あれから4年が経過いたしました。当時質問をさせていただいた、帰宅困難者のために必要な一時滞在施設の確保や協議会のその後の進捗状況、また、町田駅周辺における帰宅困難者用備蓄の整備状況など、進めていただいたところも多々あろうかと思われますので、そのご確認をさせていただきたく、伺います。
(1)今日までの取り組み状況を問う。

 次に、項目番号3の「学校図書館図書標準達成率について」です。

 この「学校図書館標準」とは、1993年3月に文部科学省が定めた、公立義務諸学校における、学校図書館の図書整備目標であり、学校規模に応じた蔵書冊数のことです。
ちなみに、図書標準を達成した公立小学校の割合が47都道府県で最高だったのは、岐阜県でありまして、98.1%という高率でした。2位の山梨県は95.4%、3位の佐賀県は91.9%です。このように、ベスト3の県はいずれも90%を超えています。

 そこで、伺います。
(1)町田市立小中学校における図書標準達成率を問う。

 次に、項目番号4の「町田市独自の文学賞の創設について」です。

 この町田市の文学賞に関しては、私は過去に平成18年と25年の2度にわたって質問をしておりますが、どうも、よい御答弁を頂戴できていないのであります。それでも、今回5年ぶりに開き直って質問をさせていただきます。
と申しますのも、町田市は今年市制施行60周年を迎えたわけですが、国立市は市制施行50周年を期して「くにたち文学賞」を記念事業としておこないました。

 それ以外にも、県や市の地方公共団体が実施している文学賞は、今や20を超えております。
このように、地方自治体による文学賞が陸続として創設されるのは、シティプロモーションの上からも、大変に好ましいことと各市、県でご判断されているからだと思われるのです。

 そこで伺います。
(1)他自治体が陸続と文学賞を創設するなか、町田市の取り組みを問う。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。