町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

『はるかぜ』vol.28 2019年11月号市政報告『はるかぜ』

2019.10.02(水)

『2019年 市税のしおり』について
『都心に突如現れる温泉旅館』
『道路の補修、街路灯の球切れ』

『2019年 市税のしおり』について

 今年も9月に、『2019 市税のしおり』が発行されました。町田市のウェブサイトに掲載されていますので、是非、ご覧ください。

1、2019年度の一般会計歳入

(1)159,760,608千円

 上記のように、町田市の一般会計歳入額は、1千5百97億6千6十万8千円です。

 その内、最も多いのは、市民税で680億9千9百86万3千円に達し、全体の42.7%を占めています。市民税の内訳は、市民税と固定資産税、都市計画税、その他に分かれています。このうち、個人市民税は、個人の前年の所得に対してかかる税金です。固定資産税とは、土地・家屋・償却資産に対してかかる税金です。いずれも普通税とよばれるもので、それ以外の普通税には、市たばこ税、軽自動車税があります。

 普通税に対して、目的税というものもあり、市街化区域内の土地・家屋に対してかかる都市計画税や国民健康保険税、入湯税などがそれにあたります。

 今年の10月から税率が、8%から10%に上がった消費税は所得税とおなじ国税にあたるので、ここでは詳しくはふれません。

(2)歳出の内訳

上記一般会計予算で、皆さんが最も注目しているのは、その予算がどのような項目に使われているのか、つまり、歳出の内訳ではないでしょうか。

それをみると、50.8%ですから、ほぼ半分の811億1千9百24万7千円が民生費に使われています。この民生費とは、なんでしょうか。有斐閣の『経済辞典』には、次のようにしるされています。「地方公共団体が、社会福祉の向上を図るために、児童、老人、心身障害者等のための各種福祉施設の整備および運営、老人医療の公費負担、生活保護の実施等の諸施策を推進するために要する経費のこと」とされ、それが、次の英語の和訳であることがわかります。
 social welfare and security expenditure これを訳せば、「社会的な福祉と安全(のための)経費」ということでしょうか。そのために、町田市は多くの自治体とおなじように、最も多く支出していることになります。

民生費の次に多いのが、土木費で11.0%、衛生費9.9%、総務費9.9%、教育費8.9%とつづきます。

2、中学生の税についての作文

 この『市税のしおり』の冒頭に、町田市長賞に選ばれた中学生の税についての作文が掲載されています。

 そこでは、筆者の税務署での職業体験によって、税のイメージがあたたかみのあるものに変わったことが示され、日常的に自分が関わり合っているため親しみのある消費税が、国の収入のうち二番目に多く、国の支出のうち社会保障が一番多いとしるしています。  このように、町田市のような基礎自治体でも、国でも、社会保障のために、最も多くの税金が投入されていることが、わかるのです

『都心に突如現れる温泉旅館』

さる9月24日、小田急電鉄株式会社は、代々木上原駅から梅ヶ丘駅間の鉄道地下形式での連続立体交差事業および複々線化事業による鉄道跡地の開発計画である「下北沢地区上部利用計画」の概要を決定しました。

 その開発コンセプトは、「BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。」というもので、「下北沢の魅力を未来へ息づかせながら、さらに多くの方がつながり合い、それぞれが心地よい場所を増やしていくために、「サーバント・デベロップメント(支援型開発)」というスタイルで、地域の方々と一緒に街をつくっていきたいと考えてい」るというのです。

 この開発で地元自治体の世田谷区と連携して小田急が進めるのは、「街に不足している緑を増やし、街とのつながりを意識し、回遊性を高める空間と賑わいづくり」であり、「配置する施設は、下北沢エリアの価値をより高め、多くの方に愛着をお持ちいただけるように、都心に突如現れる温泉旅館」とのことで、小田急は真っ先に「下北沢エリアの価値をより高め」る施設に「温泉旅館」を挙げています。

 わたしは、以前から、本会議場で主張しているように、これからの市街地には、人が集まり、長時間滞在できる施設として、「温泉」は、非常に魅力的な施設だと思うのです。

 今年の3月には、東久留米市にわが国では最大の温泉施設、「スパジアム ジャポン」がオープンし、話題を呼んでいます。

 このように、いまや、温泉で沸いている日本です。
  温泉の魅力は、 『2019年 市税のしおり』について、でもふれた、入湯税という税収も見込めることです。

『道路の補修、街路灯の球切れ』

 道路を歩いていて、穴があいていたり、亀裂が走っていたり、あるいは、街路灯の球が切れている、そんな箇所を見つけたら、皆さんは、どうしますか?

 昨年の3月までならば、その箇所を市役所に電話で通報する、というのが通常でした。

しかし、夜間であれば、市役所は閉まっていますし、翌日またかけ直すのは、面倒だと思われたのではないでしょうか。

 そこが市道であれば、スマホや携帯電話で、その箇所を写真に撮って下さい。撮った写真を、「市民通報アプリ・まちピカ町田くん」をつかって送信して下されば、町田市道路部にその情報が伝わり、道路部は補修をすることになっているのです。

 そのアプリは、こちらでダウンロードできます。

 このアプリは2018年に、道路の不具合を簡単に通報できるアプリ「みちピカ町田くん」として登場しましたが、2019年に、公園施設と街区表示板に続いて、あらたに生きものの発見レポートも通報が可能になったため、名称を変えて「市民通報アプリ・まちピカ町田くん」としたのです。

 わたしもこのアプリを重宝しており、下に掲載した写真が、アプリで通報した補修前と補修後のものです。

横浜線をくぐって森野住宅にはいる市道
横浜線をくぐって森野住宅にはいる市道

 是非、御活用ください!