今年は明治元年から152年目に当たりますが、明治初年の神仏分離と廃仏毀釈とはいったいに、どのようなものだったのか、それが知りたくて読んだのが、安丸良夫の『神々の明治維新』(岩波新書)です。 たとえば、天皇がはじめて伊勢神宮に参拝したのは、明治二年のことだそうです。これは、天皇が神社崇拝の範を示すことで人々の宗教意識の神道化を促す意味が込められていたというのです。