町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

はるかぜ vol.17 2014年4月号市政報告『はるかぜ』

2014.04.01(火)

・3期目は災害対策委員会委員長
・平成26年度町田市一般会計予算成立
・町田市生涯学習推進計画
・已むに已まれず16年目

3期目は災害対策委員会委員長

 2014年2月23日に、町田市議会議員選挙が市長選挙とおなじ日に執行されました。その結果、御案内のとおり、らん丈は御蔭様で、3期目の当選を果たすことができました。

 感謝のことばを記したいところですが、公職選挙法があり、控えさせていただきます。

 3期目と記しましたが、2期にわたって、らん丈は、少なくない大任を仰せつかってまいりました。

 1期目では、平成20年決算特別委員会委員長と議会改革調査特別委員会副委員長を賜りました。2期目では、建設常任委員長と文教社会常任委員長(副委員長も含む)を賜りました。常任委員長を2期目でありながら、2回もつとめさせていただけたのは、偏に皆様方の強いご支援があったからこそです。また、その間、所属する会派の代表を2度にわたってつとめることもできました。

 このように、多くの大任を仰せつかってまいりましたが、3期目の前半は災害対策委員会委員長を仰せつかりました。この任は、町田市議会災害対策委員会設置規約によれば、「災害時において、市が実施する災害応急対策に積極的に協力するとともに、災害復旧を早急に行なわせ、もって市民の生命、財産の保全につとめるため」設置される委員会の委員長です。

 このようにして、3期目も順調に滑り出した議員活動です。どうぞ、今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。


『平成26年度町田市一般会計予算成立』

 3月に開催された平成26年第1回町田市議会定例会において、第7号議案「町田市一般会計予算」が、賛成多数によって可決成立いたしました。

 可決した今年度の予算とは、次に記すような概要となっています。

1、基本的な考え方

1) 刻々と変化する社会情勢や環境への対応を優先するとともに、「まちだ未来づくりプラン」に定めた4つの「まちづくり基本目標」である《Ⅰ 将来を担う人が育つまちをつくる》、《Ⅱ 安心して生活できるまちをつくる》、《Ⅲ 賑わいのあるまちをつくる》、《Ⅳ 暮らしやすいまちをつくる》の実現を目指す施策を重点的に推進します。

2) 「まちだ未来づくりプラン」に定めた3つの行政経営基本方針である《1 市民と問題意識を共有し、共に地域課題に取り組む》、《2 市民の期待にこたえられるよう、市役所の能力を高める》、《3 いつでも適切な市民サービスが提供できる財政基盤をつくる》に基づいて事業の見直しを進め、着実に行政経営改革を推進します。

 このように、町田市では、「まちだ未来づくりプラン」に則って予算が編成されていることが一目瞭然です。

 予算の編成(地方自治法ではこれを、「調製」といいます。)をおこなうのは、自治体の長、町田市でいえば市長であり、このように記されています。「法149条 普通地方公共団体の長は、概ね左に掲げる事務を担任する。二 予算を調製し、及びこれを執行すること。」

 それに対して、議会は、法97条2項で次のように規定されています。「2 議会は、予算について、増額してこれを議決することを妨げない。但し、普通地方公共団体の長の予算の提出の権限を侵すことはできない。」

 つまり、議会は、予算の修正は可能ではあるものの提出権はないのです。

2、予算規模

 一般会計に特別会計をあわせた総予算額は、2,465億904万円で、対前年度比較で5.1%の増加となりました。

1) 一般会計予算規模

 2014年度の一般会計予算規模は、1,360億132万円で、対前年度比較で3.3%の増加となりました。

 これは、選挙事務費やスポーツ祭東京2013開催事業費などの減少があったものの、臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の新設により、15億4千万円増加したことに加え、鶴川第一小学校建替事業費が10億8千万円、忠生市民センター建替事業費が5億8千万円、それぞれ増加したことによります。

年度200920102011201220132014
予算規模
(百万円)
121,500133,108141,297135,473131,650136,001
伸び率(%)1.19.66.2△4.1△2.83.3

※2010年度は当初予算が骨格予算のため、6月補正後の予算額です。

 上記のように、町田市の一般会計の当初予算は概ね、1千300億円台で推移していることがおわかりでしょう。

 これを同規模の人口である、419,607人(平成26年3月末)の富山市とくらべると、富山市の平成26年度一般会計予算は156,200,813千円ですから、町田市がそれほど多いわけではないことに気づかされます。

2) 平成26年度予算の主な事業

 町田市は、平成26年度では、主にどんな事業を推し進めようとしているのでしょうか。それをみていきましょう。

(1) 新5ヵ年計画における主な取り組み

  1. 将来を担う人が育つまちをつくるために、子育て支援として、待機児童解消対策事業(11億959万円)を行い、民間保育所や認定こども園の整備の支援等によって、2015年4月までに293人の定員増を図ります。
  2. 同じく、将来を担う人が育つまちをつくるために、(仮称)忠生図書館整備事業(2億1,306万円)を行い、2015年5月の開館(忠生市民センター内)に向け、書架および図書の購入等を進めます。
  3. 安心して生活できるまちをつくるために、地域高齢者支援事業(1億1,097万円)を行い、認知症高齢者の早期診断・早期対応を目的に、認知症初期支援事業を新たに実施します。
  4. 災害対策として、雨水管渠整備事業(4億2,480万円)を行い、浸水被害を軽減するため、雨水管を整備します。
  5. 賑わいのあるまちをつくるために、中心市街地整備事業(4,128万円)を行い、町田駅周辺の魅力を向上させるため、中心市街地の整備について検討を進めます。
  6. 暮らしやすいまちをつくるために、循環型施設整備事業(3億2,800万円)を行い、循環型社会の形成に向け、ごみの資源化施設の整備を進めます。

(2)その他の取り組み
 臨時福祉給付金として、子育て世帯臨時特例給付金給付事業(15億3,589万円)を行い、消費税増税にともなう低所得者の負担緩和等を目的として、臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金を支給します。


町田市生涯学習推進計画

1、生涯学習の理念

 教育基本法は、2006年に改正されましたが、その際、「生涯学習の理念」があらたに加わりました。それは3条にあり、次のように記されています。「国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない」。

 そこで町田市では、町田市教育プランに基づく生涯学習施策を計画的かつ着実に展開することを目的として「町田市生涯学習推進計画」を、2014年の3月に策定しました。

 この計画では、生涯学習推進の方向性のほかに、教育プランでさだめた施策を具体的に推進するための実施事業(概要、指標、目標など)を示しています。今後町田市は、この計画をアクションプラン(行動計画)として、生涯学習施策を進めていくのです。

 それでは、「町田市生涯学習推進計画」では、どんなことが記されているのでしょうか。
90頁をこえるものなので、かいつまんでご紹介いたしましょう。

2、計画期間

 この計画は、2014年度から2018年度までの5年間です。

3、重点事業

1)生涯学習情報の充実
 幅広く行われている学習事業の中から、市民が自分に合った学習機会にめぐりあえるように、学習情報を随時提供することができる生涯学習のポータルサイトを構築します。

2)学習成果を活かす仕組みの充実
 学習者が身につけた知識や経験、技術などを地域で活かし、学習者が学び合う機会として、生涯学習センターまつりやフレッシュコンサートなどの開催、生涯学習ボランティアバンクの普及をおこないます。この生涯学習ボランティアによる活動というところが、町田市らしいと思いますが、いかがでしょうか。

3)図書館の利便性を高める
 2014年度に図書館全館にICタグとカラーバーコードをつかったシステムを導入し、自動貸出機を設置します。

 この自動貸出機は、港区立図書館でつかったことがありますが、時間がかからず、利便性に優れていますので、導入を楽しみにしております。


已むに已まれず16年目

 今年(2014年)で、16年目の学生生活を迎えます(詳細は本誌1頁のプロフィールを参照)。われながら、よくやるものだと思いますが、佐藤優さんの『神学部とは何か』(新教出版社、2009年)に、「ヨーロッパの伝統的な大学の修業年限は、中世まで大体11年だった。(中略)神学の場合は、11年間の基礎的な学科を終えた後、さらに5年間の課程なので、入学してから最短の就業年数が16年であった」との記述をみつけました。

 すると、ぼくの16年目というのは、中世であれば、ごく普通のことになります。くわえて、一橋大学広報誌『HQ』(2014年春号)では、53歳で立教大学法学部に入学し、同大学を卒業後、今度は67歳で一橋大学大学院国際企業戦略研究科に入学し、75歳の現在、同大学院博士課程で学び続けている九州の会社社長が紹介されていました。同社長の次なる夢は、ハーバード大学への入学だそうで、次のように語っています。

「年齢は全く関係ないと思っています。チャンスをつくってチャレンジしたいですね。登山家になぜ山に登るのかと尋ねると、そこに山があるからと答えるという話がありますが、私が同じ質問をされたら、登らないと次の山が見えないから、と答えます」。

 世の中は広いものだと、つくづく思い知らされました。ちなみに、この社長、勉学のために、東京にマンションを借りたそうです。