「2007年 第4回定例会」一般質問 三遊亭らん丈
なんですか、世の中には落語を生業とする方がいらっしゃるそうですが、そういう方々にとって、最後の出番を勤めることをトリを取るといって大変に名誉なこととされているのだそうでございます。
議会はもちろん寄席とは違いますから、最後に出たからといって特にいうべきことはないのでしょうが、さはさりながら、抽選の結果とはいえ、トリはトリでございますので、三遊亭らん丈一所懸命に勤めさせていただきます。
理事者の方々におかれましては、クリスマスも近づいております。そのプレゼントといった意味も含めまして気前の良い御答弁をいただけることを願いつつ、声なき声に耳を澄ませつつ、公共の福祉を増大させたいとの思いで、暫しのお時間を頂戴し、通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。
さる11月29日朝日新聞朝刊に掲載されました、法政大学法学部の杉田敦教授によります、「論壇時評」を拝読したところ、このような文言がございました。
いわく、“官僚支配と言われてきた日本だが、近年は「官僚たたき」が強まっている。接待漬けなどの度重なる不祥事、薬害や偽装の放置、年金の杜撰な管理などで、「公僕」の信用は地に墜ちた。”とこのように記述しているのですね。法政大学の杉田教授は。
では、「公僕」とはどんな方のことを指すのかと思い、早速三省堂から出版されている『新明解国語辞典』を引きましたところ、議長のお認めを頂きまして、配付資料をご用意させていただきました資料の一枚目冒頭の文言が記されていたのです。
「〔権力を行使するのではなく〕国民に奉仕する者としての公務員の称。〔ただし実情は、理想とは程遠い〕」
公僕とはまた、時代がかった物言いですが、なんという書き方でしょうか。“実情は、理想とは程遠い。”
私は少なくとも町田市職員の方には、そんな方は一人もいらっしゃらないと確信しているので、ございます。
なぜならば、前回の定例会で9月10日にわたくし一般質問を行った際に、「入れ歯回収ボックス」を設置していただきたいと要望しましたところ、早速11月1日にはここ町田市本庁舎1階と社会福祉協議会に設置してくださいまして、その迅速なご対応にわたくし一驚を喫した次第です。
なのに、実情とは程遠いですから。
その町田市職員の無念を晴らす意味も込めまして、わたくし、今回は以下の3項目にわたって一般質問をさせていただきます。
1、公務員の生産性について
2、街路灯の球切れ対策について
3、スズメバチ対策について
1、公務員の生産性について
配布させていただいた資料の一枚目、先ほどの「公僕」の下の箇所に、地方公務員法第30条を引きましたが、そこにある通り、地方公務員は、“全力を挙げてこれに専念しなければならない。”のであり、第31条にある通り、服務の宣誓をしなければなりません。
その宣誓書で読み上げる文言は、右側の頁に引き移した通りであり、町田市の場合、“能率的に運営すべき責務を深く自覚し全体の奉仕者として誠実、かつ、公正に職務を執行することを固く誓います。”というように、町田市職員の皆様は、これを読んだだけでも分かる通りに“能率的に”、その職務を執行しているのですが、その際、「生産性を上げることについて」どのようなことに留意して職務を執行していると生産性が上がるのか、それを聞かせください。
2、街路灯の球切れ対策について
議員になってから、わたくしは、球切れした街路灯を発見すると、それを担当部署に通報するようにしているのですが、その際、街路灯番号を聞かれるのです。
ところが、球が切れているのですから、当然ながら、電柱上部に設置されている街路灯番号は目視できないのです。
仕方がないので、もう一度、翌日昼間そこにいって確認したうえで、担当部署に電話を入れるのです。
ですから、街路灯の球が切れているのを発見した市民が、速やかに通報できるための方策についてお伺いします。
3、スズメバチ対策について
スズメバチに刺されると、1度目は体に抗体ができ、2度目に刺されると体質によっては抗体反応から、全身の脱力感、呼吸困難、失神、心機能の低下、時にはショック症状から死亡する場合もあります。
そのスズメバチから市民を守るための方策について。
町田市は、スズメバチの被害に関する連絡を市民から頂くと、どのような対策を講じているのか。
以上、大項目3点にわたってお尋ねいたしました。
理事者の方々におかれましては、4日間にわたる一般質問でさぞやお疲れでしょうが、私は肩肘張らない議論をいたしたく、以上、3項目にわたっての、らん丈の壇上からの質問といたします。