令和元年第2回定例会 6月14日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈
皆様こんにちは。自由民主党会派の一員として引き続きまして質問を、させていただきます。
どんなに長くてもあと1時間の御辛抱でございますので、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
御代が平成から令和に代わりましたが、平成の前の昭和時代に、この町田は皇室と、密接な関係をもったかもしれなかったことを最近知りました。
先日、町田出身の直木賞作家三浦しをんさんと、放送大学の原武史教授の対談を読んでおりましたところ、原教授がこうおっしゃっていたのです。「戦中期に検討されながら実現しなかった柿生の離宮構想」というのです。
柿生といえば町田のすぐ近くですから、早速調べましたところ、『柿生文化』という郷土誌に次のようにしるされています。「太平洋戦争の始まる直前、昭和16年の春に「柿生離宮案」がもち上がった」、というのです。
結局、この離宮案は沙汰止みとなったのですが、仮に柿生に皇居ができていれば、町田の歴史はかなり変わったのではないのかなと思います。
皇居は英語で言えば、the Imperial Palaceとなるのでしょうか。
同じく英語で、People’s Palaceといえば、これは、労働会館あるいは図書館のニックネイムなのだそうです。
そこで、今回は次の4項目を通告にしたがって質問をさせていただきます。
1、「町田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」について
2、夏を迎えて、マイボトルについて
3、町田市立図書館の今後のあり方と市民研究員制度について
4、「見直そう!“伝わる日本語”推進運動」について
であります。
まず、項目番号1の「町田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」について、ですが、この「町田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」とは、まち・ひと・しごと創生法が平成26年11月に施行されたことに伴って制定されたものでありまして、私は施行された翌年の第1回定例会で採り上げて以来2回目の一般質問となります。
昨日、わが会派の木目田議員も触れていましたが、この、われわれが住む町田市もいよいよ人口が減少局面を迎えた、ということであります。
今後どうなっていくのか、私も危機感を持っているものとしてこの質問に至ったわけですが、どうやら、この人口減少が全国規模で始まったのは、国の人口動態統計におきまして、出生数よりも死亡数が上回った2005年あるいは、その後人口がほぼ横ばいとなり、再び前年よりも人口が減少した2008年とか、諸説あるようですが、いずれにせよ、わが国の人口減少はもはや既定の事実なのであります。
この人口減少・超高齢化社会を迎えて、わが国の政府はもちろん手を拱いていたわけではありません。様々な政策を打ち出していますが、そのひとつに、先にふれた、まち・ひと・しごと創生法の制定が挙げられます。続いて、同年12月27日には、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することを目指して、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定いたしました。
どんな内容かと申しますと、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」は、2060年に1億人程度の人口を確保する中長期展望を示していて、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、それを企図して、2015年度から2019年度の5ヵ年の政策目標・施策を策定したものです。政府は人口減少に歯止めをかけつつ、地方にしごとをつくり、新たな人の流れをつくることで、成長力、生産性を維持しようとしている、と私は認識をしております。
ここで重要なのが、国の施策を実現させるわれわれ地方自治体の責務であります。「地方版総合戦略」を策定するように政府は、地方自治体に促したのであります。
それを受けて、47すべての都道府県、1,737全市区町村のじつに99.8%の自治体が、2015年度中に地方版総合戦略を策定いたしました。当然ながら、わが町田市もこの地方版総合戦略である「町田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。
ところで、この地方版総合戦略の目的は大きくふたつあります。ひとつは、人口減少と地域経済縮小の克服。もうひとつはまち・ひと・しごとの創生とそれがうまく回っていくような好循環を確立させることです。
政府は、これらの取り組みをしっかりと進めていくためにKPI(Key Performance Indicator)と呼ばれる指標の設定や、PDCAサイクルによる効果検証をおこなうことが重要だというのです。
つまり、政策を定性的ではなく、定量的に検証せよ、ということです。
さて、町田市の地方版総合戦略である「町田市まち・ひと・しごと総合戦略」には、具体的な施策とそのKPIが設定されており、町田市の進むべき方向性を指し示しています。ただ、その計画期間が2015年度から2019年度となっておりまして、今年度が終了年度です。来年度以降、この計画をどのようにしていくのか。危機感が高まっているなか、この取り組みを継続的に対処するべきものと考えておりますが、そこでお聞きいたします。
(1)「町田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の今後を問う。
次に、項目番号2の、「夏を迎えて、マイボトルについて」です。すでに今定例会で、多くの議員が指摘しているように、おそらく今年も尋常ならざる暑い夏が来るのでしょうが、そう致しますと、水分の補給が喫緊の課題です。
その際、ペットボトルは、大変に重宝いたします。缶飲料ですと、一度開けるとその場で飲み終えなければなりませんが、ペットボトルであれば、ちびちび飲むことができます。ただ、飲み終えた後の処置に困ることがあります。
それに関しまして、わが会派の佐藤伸一郎議員から情報提供がありました。何しろ、佐藤議員はNHKテレビを見るときにはメモと鉛筆を持って食い入るように見るそうです。その今月12日のNHKニュースによりますと、いま話題になっているプラスチックごみが1年間で6万トンもわが国から流出しているというのです。そのプラスチックごみは、400日を経て、カナダ、アメリカに漂着するというのです。このプラスチックごみの中には、少なからずペットボトルも含まれていることでしょう。
また、昨日、来年の東京オリンピック・パラリンピックの表彰台を使い捨てのプラスチックでつくるプロジェクトが始まると、報道されていました。
このようなご時世において、ペットボトルはごみではなく、重要な資源であります。
わたしは、長年境川クリーンアップ作戦に参加しているものです。以前はその際、投げ捨てられた缶を多く回収していましたが、近年それは減り、ペットボトルが目に付くようになりました。
そこで近年、マイバッグのように、マイボトルを持ち歩く方が増えているように思われます。環境に優しく、また、ごみを減らす観点からもこのマイボトルをもっと有効利用できるのはないかと思い、今回質問をさせていただきます。
(1)今年も猛暑が予想される中、水分補給のためにマイボトルの利用について問う。
項目番号3、町田市立図書館の今後のあり方と市民研究員制度について、であります。先週になりますが、例によって愚妻とともに、「ニューヨーク公共図書館」という映画を拝見いたしました。
この映画は、3時間25分という長尺物でありましたが、わたしは感動いたしました。
何に感動したかと申しますと、わが愚妻は、どんな映画でも必ずと言っていいほど途中で居眠りをするのにもかかわらず、3時間25分もの間、一睡もせずに最後までスクリーンを凝視していたのですから、感動しないわけにはいきません。ちなみに、私は2回寝てしまいました。ごめんなさい。申し訳ないです。
さて、この映画は、図書館好きにはたまらない映画でありまして、名言がちりばめられていました。
たとえば、「図書館は民主主義の柱」というのです。あるいは、先程言及したように、図書館は、People’s Palaceだというのです。
そして、この映画のタイトルに、もう一度注目していただきたいのです。「ニューヨーク公共図書館」であって、「ニューヨーク市立図書館」でも「ニューヨーク州立図書館」でもないのです。つまり、この「ニューヨーク公共図書館」は、独立法人であり、年間予算3億7千万ドルのうち、ニューヨーク市からの補助金は約5割で、それ以外は、寄附に頼っているのです。
そこで、強調されているのが、「図書館は、本を借りに来る人たちを待ち受けるだけの場所ではない」ということです。
そこで伺います。
(1)「公共図書館」に脚光が当たっている今、町田市立図書館の今後について
(2)市民文学館で実施している市民研究員制度の現状と今後について
次に、項目番号4の、「見直そう!“伝わる日本語”推進運動」について、です。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。