町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

平成28年第3回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2016.09.08(木)

2016年第3回定例会9月8日 町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 おはようございます。
 自由民主党会派の一員として、質問をさせていただきます。

 この本会議場で、町田市のことを「トカイナカ」と初めて発言したのは、石阪市長ですが、その3か月後にわたしが、議員としては初めて、「トカイナカ」に言及しています。そのときは、このように申し上げました。

 「今、都会と田舎のいいとこどりを称して「トカイナカ」と言うのだそうでございます。そのトカイナカの特徴は10種類ほど挙げられておりましたが、そのうちの2つをご紹介いたしますと、トカイナカには人間以外の生き物も多い、笑っている住人が多いということだそうでございまして、これはなかなかすばらしいなと思って、私は町田市もトカイナカの1つではないかと思いまして、通告に基づいて一般質問を行わせていただきます。」
と言ったのが、昨年の6月5日のことでした。

 先日、リオデジャネイロオリンピックが終わり、本日、パラリンピックが開会しましたが、4年後の東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場を設計した、隈研吾さんという建築家は、町田のことを次のように表現しています。「町田にはどこからか染み出てきたような、あか抜けしない泥臭さのようなものが、流れんばかりの勢いで、街全体を覆っている」
 それでは、本日も泥臭く一般質問をおこなわせていただきます。

 今回は、次の4項目の質問をさせていただきます。
 今回も議長のお許しをいただきまして、資料をご配布させていただきましたので、それも後刻お目通しいただければ、幸いでございます。

1、都市リゾートの推進について
2、フードバンクへの関わりについて
3、安否メール導入について
4、ひとり親世帯への学習支援

 まず、項目番号1について、であります。
 リゾートとは、いわゆる行楽地ですね。そこに、都市が付くと、これこそ、「トカイナカ」の別表現として今回採り上げさせていただきました。

 つまり、町田市は、都市でもあり、リゾートでもあるというのです。
 マスコミでは、八王子市を都市リゾートと呼んで、さかんに喧伝しているのです。さる9月1日にはあるテレビ番組で、「キテる街“八王子”移住したい人が急増中何がスゴいのか大解剖自然&便利でお得生活」という特集を組んでいました。

 そこでは、町田市から八王子市に移住した人が採り上げられていて、それは、逆だろうと思ったものですが、今後の日本は総体的には人口の増加は望めない、ゼロサム社会に突入したのですから、いわば住民の奪い合いと言っては言いすぎでしょうか。

 ただ、総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告によると、昨年、都外から東京に移住した高齢者は、15,561人で全国最多でした。これは、大阪府に移住した高齢者の2倍に当たります。そして、その数は、年々増えているのです。
 つまり、高齢者は、東京に来たがっているのです。

 そんな高齢者に、町田市は都市でありながら、リゾートでもある、「トカイナカ」なんだと強く発信すれば、少なくない方々が町田市に来て下さり、中には、移住してくださる方もいらっしゃるのではないのか、という質問です。
 そこで、伺います。
(1) 都心と距離がある町田市は、それを逆手にとって、リゾートとしての視点を持って、これからの街づくりに活かしてはどうか。

 次に、項目番号2の「フードバンクへの関わりについて」です。
 フードバンクとは、米国ではすでに40年の歴史がありますが、日本では、今世紀にはいってから、設立されていますので、あまり馴染みはありません。

 それが証拠に、フードバンクを説明した農林水産省の資料でも、「フードバンク」を御存じですかとアンケートをとったところ、「知らなかった」と答えた方が、7割を超えています。

 簡単に言うと、フードバンクとは、その名のとおり、「食料銀行」を意味する社会福祉活動です。まだ食べられるのにもかかわらず、様々な理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動のことです。

 自治体によっては、それを有効に活用しているところがあります。たとえば、静岡市では、生活困窮者自立支援制度に基づき設置された支援窓口に、切羽詰まった相談が寄せられると、自立支援制度では食料提供や食べ物を買う現金を支給するメニューはないため、「フードバンクふじのくに」を紹介し、2週間分の食料提供を受け、スタッフが困窮者の自宅に届けるというのです。それを、「食糧支援をきっかけに、本人の置かれた状況を把握するのが狙いの一つ」と説明しています。ちなみに、「フードバンクふじのくに」では、2015年度には、約42トンの食糧を支援したそうです。

 そこで、伺います。
(1) 自治体による生活困窮者の支援を、フードバンクと連携することで、よりきめ細かく対応している事例があるが、町田市の対応を問う。

 続いて、項目番号3の「安否メール導入について」伺います。
 たとえば、あるコーヒーメーカーでは、スマートフォンのアプリと連動して、ワイヤレス通信機能を備えるコーヒーマシンを発売します。アプリに同じマシンを持つ家族を登録すれば、その人がいつコーヒーを飲んだかがわかるというのです。このことによって、離れて暮らす家族に、コーヒーを通じて安否確認ができるのです。

 このように、今や民間は、何とかしてモノを売ろうとして、安否確認を売りにした商品を続々と開発しています。

 自治体も同じように、安否確認にスマートフォンを使っている例があるのです。

 たとえば、群馬県の下仁田町は、高齢者の地域見守り活動や防災・緊急時の行政情報連絡手段としてスマートフォンを活用した町民の実証事業のアンケート結果をまとめました。その結果7割の方が安否確認に「有効」と回答しました。この結果を受けて、下仁田町では、今後スマホを全戸配布する方針だそうです。

 そこで、伺います。
(1) これから高齢化が本格化するのに伴って、安否確認がますます重要視されるが、その対応に関して、町田市の現状を問う。

 次に、項目番号4、「ひとり親世帯への学習支援」です。
 国の調査によると、ひとり親世帯の貧困率は、2人親世帯の約4倍になるそうです。2013年の国民生活基礎調査によると、ひとり親などの世帯の貧困率は54.6%で、2人親などの世帯の12.4%を大きく上回っています。

 そのため、八王子市、多摩市では、「学ぶ機会を確保し、貧困の連鎖を食い止めたい」として、ひとり親世帯に無料の家庭教師を派遣するサービスを始めたそうです。

 そこで、伺います。
(1)ひとり親世帯の子どもの学びを支援している市が、多摩地区にもあるようだが、町田市の現状と今後について問う。
 以上、壇上からの質問とさせていただきます。