令和元年第3回定例会 9月2日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈
皆様こんにちは。自由民主党会派の一員として引き続きまして質問を、させていただきます。
本日は、わたしが最後でございますので、もうしばらくの御辛抱の程をお願い申し上げます。
先日、『地方自治論』という本を読みました。その本は、地方政府の主人公として、首長と議会と地方公務員を設定して、その為政者側の視線で叙述されておりました。
その本で印象的だったのは、「実は、人々にとって地方自治というものは、日常生活に問題が起こっていなければ関心は持たれないもの」という指摘です。
確かに、この一般質問にしろ、日常生活に問題がなければ、敢えておこなう必要性はないわけですね。
問題があるからこそ、その解決に向けて、今回は次の4項目にわたって一般質問をさせていただきます。
1、AI・RPAの活用による業務の改善について
2、町田市民球場の安全性の確保について
3、「ユニバーサルデザインフォント」について
4、町田市立小中学校のテントについて
まず、項目番号1の「AI・RPAの活用による業務の改善について」、ですが、前回の一般質問でも指摘したように、いよいよこの町田市においても、到頭人口が減少局面に入った、というショッキングな事態が進行しているわけです。
この人口減少・超高齢化社会を迎えて、わが国の政府はもちろん手を拱いているわけではありません。様々な政策を打ち出していますが、たとえば、総務省においては、「今後、我が国が本格的な人口減少と高齢化を迎える中、住民の暮らしと地域経済を守るためには、自治体が行政上の諸課題に的確に対応し、持続可能な形で、質の高い行政 サービスを提供する必要がある」として、有識者委員会「自治体戦略2040構想研究会」を設置したのであります。
この「2040」というのは、「高齢者(65 歳以上)人口が最大となる 2040 年頃の自治体が抱える行政課題を整理した上で、バックキャスティングに今後の自治体行政のあり方を展望し、早急に取り組むべき対応策を検討することを目的として、総務大臣主催の研究会を開催する」というのです。
その第二次報告が出されましたので、それを拝見すると、タブレットにも格納させていただきましたが、「人口段階別市区町村の変動」(2015→2040)というものがございまして、それによると、町田市はこれから2040年までに、人口がよくて現状維持、悪くすると1割減少するという推計が出ているわけです。
そこでその構想研究会は、「自治体のあり方は、人口縮減時代のパラダイムへ転換しなければならない」と指摘しているのです。
その第一次報告では、もっとテクノロジーを活用すべきだというので、「ロボットやAI(人工知能)、生命科学と共存・協調する社会を構築する必要がある」というのです。
そこで調べますと、わが国は、人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合が49%もあり、英国や米国と比べても、高位に位置しています。
そこで、AIやRPA、このRPAとは、ソフトウェア・ロボットによる業務自動化のことですが、「決算の概要」でも指摘がありました、AIやRPAを使ったスマート自治体へ転換すべきだとわたしも思うのです。
また、「自治体においては、迫り来る危機を十分に認識した上で、2040年頃の自らや圏域の姿を想定し、どのような戦略を持って施策を講じる必要があるのか、危機を跳躍するための議論を開始することが求められる」と指摘されるなか、お聞きいたします。
(1)総務省の有識者委員会「自治体戦略2040構想研究会」では、労働力の減少により2040年には今の半数の公務員で行政を支える必要があるとして、AI・RPAの活用によるコスト効率化を提唱している、町田市のそれへの取り組みを問う。
次に、項目番号2の、「町田市民球場の安全性の確保について」です。
昨日、市長や多くの議員もお越しくださいまして、今年度の町田市民秋季軟式野球大会開会式を開催したところであります。
御蔭様で、町田市の軟式野球は、全国レベルで活躍しているところですが、近年、ボールの仕様が変更されまして、そのボールがよく飛ぶようになったのです。
すると、バッターにとっては好ましいことなんですが、ピッチャーに取りましては由々しき事態となったのであります。
それどころか、旭町にある町田市民球場は狭隘なグラウンドであり、また、外周路はランニングやウォーキングを楽しんでいる方も多々いらっしゃいます。そんな方に、ボールが当たってからでは遅いのであります。
そこで、伺います。
(1)軟式野球では、以前よりよく飛ぶボールが採用されているが、それへの対応について
次に、項目番号3、「ユニバーサルデザインフォント」について、です。
字を読みやすくすることで誤読を減らそうとして開発されたのが、ユニバーサルデザイン(UD)フォント(書体)です。
このUDフォントは、ある人に言わせると、「革命的に読みやすい」のだそうです。たしかに、わたしも、たとえば、「広報まちだ」や「市議会だより」にはすでに使われていますから、それを読むとたしかに、読みやすいのです。
UDフォントは、形がわかりやすいように、文字の中の空間を広くとったり、濁点を大きくしたりしていることが特徴です。
「高齢者に読みやすい字」を求めて開発を進めた結果、たどり着いたフォントなのですね。また、結果的にディスレクシアなど読み書きに困難がある子どもにとっても、その学習を助ける書体でもあるそうです。
それが今では、様々に使われるようになりまして、東急バスでは、車内の液晶画面に使っていますし、行政では、品川区も2014年度からなるべき使うようにしています。
そこで伺います。
(1)「ユニバーサルデザイン(UD)フォント」への取り組みについて
次に、項目番号4の、「町田市立小中学校のテントについて」について、です。
この件に関しましては、6月議会に請願も出されましたし、それは全員一致で採択されたのですが、秋に運動会を開催する小中学校もあるでしょうから、それに向けて、町田市はどのような対応をしているのかをお聞かせいただきたく伺います。
(1)町田市立小中学校のテントの、その後の整備状況について問う。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。