2022年第1回町田市議会 定例会[一般質問]
令和4年第1回定例会 3月29日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈
「2022年 第1回定例会」 一般質問 三遊亭らん丈
こんにちは。自由民主党会派の一員として通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。
わたしは、町田で生まれ、育ち、当然のことながら今も町田に住んでいるものですから、町田を専ら内から見ているようなものです。
そこで、他の人は町田をどんなふうに見ているのだろうかと気になったので、調べてみました。
たとえば、専修大学経営学部の三宅秀道准教授は、こんなことをおっしゃっています。「町田は駅周辺には百貨店、商業ビル、商店街、GMS、いろいろあって買い物は便利ですし、繁華街からちょっと離れると糸井(重里)さんが今日ご覧になった美術館あたりのように、けっこう緑が豊かです。都心の会合に出た日の帰りは少し贅沢してロマンスカーで新宿から30分、ノンストップです。いい町です。」三宅先生は、経営学者ですから、その視点で町田市を分析すると次のようになるというのです。「町田はなぜいまこのように栄えていられるのか。いくつか理由はあるとは思いますが、現時点での私の仮説としては、大きく三つの原因があります。1,地理的条件。2,若者の動態。3,歴史的経緯です」なるほど、と思わされました。
あるいは、先月の20日に町田市が主催して、市民文学館にて文学講演会が開催されました。講師は、カツセ マサヒコさんとおっしゃる作家です。
カツセさんは、とにかく町田が大好きな方で、2018年には、「町田市が遊ぶにも暮らすにも最適な理由を50個全力で挙げるから来てほしい」というコラムを執筆しています。
そこでは、まず、町田市の治安がここにきて劇的によくなったことを指摘しています。犯罪件数が2007年には6,043件あったのものが、2017年には3,406件に半減したというのです。
次に、「町田市はここ10年で2万人も人口が増えていて、昨年の子ども(0~14歳)の転入超過数(転入者-転出者)は、東京都で1位である」と指摘しています。
3番目に指摘しているのが、「観光地も、都心も、行きやすい」ということです。町田・新宿間は35分。横浜駅まで30分。箱根湯本まで1時間20分。江ノ島まで40分。ロマンスカーを使えばさらに速い。みなさんが思っている以上に、町田は便利なことを知ってもらいたい。
このような具合に50のアイテムで、町田市をこれでもかと、ほめてくださっている。あまり引用していると一般質問の時間がなくなってしまいますので、それでは次の3項目にわたって質問をさせていただきます。
項目番号1、「多摩都市モノレール町田方面延伸について」
2、「町田の観光の活性化について」
3、「産み育てる「町田」の実現のために」
まず、項目番号1の「多摩都市モノレール町田方面延伸について」です。
多摩都市モノレール町田方面延伸につきましては、昨年12月から今年にかけて、大きな動きがございました。
これまで確定されていなかった延伸ルートが決まったことです。モノレールの町田方面への延伸にとりまして、大きな前進であります。これを、石阪市長は「悲願」とまでおっしゃっています。
当然のことながら、町田市もウェブサイトや広報を通じて、情報発信をおこなっていますが、もっと多くの方に知っていただいて、モノレール延伸の気運を高めることが必要なことだと考えております。モノレールの早期実現には、気運の醸成が必須のことだからです。そのため、改めて、今回のルート選定結果について、確認をさせてください。
ただ、今回のルート選定は、大きな前進ではありますが、延伸の実現にはさまざまなハードルが待ち構えています。
次の動きとしては、モノレールの導入空間である道路の都市計画決定を目指すことになろうかと思います。
都市計画決定は、事業主体の東京都が主導していくのですが、モノレールの沿線自治体である町田市は、今後、この決定にどのように取り組んでいくのかを確認させてください。
そこで伺います。(1)ルートの選定結果は。
(2)今後の予定は。
項目番号2は、先ほども触れた町田の観光に関してです。
町田市は、あらたな「町田市観光まちづくりリーディングプロジェクト」を策定いたしました。
そこでは、ウィズコロナ戦略とうたっていることからも、従来のものとは自ずと違ったものになっています。
そのコンセプトとして、「マイクロツーリズムの推進」と「町田のファンづくり」が挙げられています。
成果目標値として、1、観光入込客数:600万人 2、リピーター率:86.7パーセントと具体的な数字を示しています。
このような数値を達成するためには、町田市はその観光資源をより活性化させなければいけないと考えますが、そこで伺います。(1)町田の豊かな自然、文化や歴史を、観光の資源としてどのように活用していくのか。
次に、項目番号3の「産み育てる「町田」の実現のために」ついて、伺います。
先ほどご紹介した、カツセ マサヒコさんは、子どもの転入超過数が町田市は東京都で第1位であると指摘していましたが、わたしがここで伺いたいのは、町田市の転入超過者が全国でどのくらいに位置するのか、というものです。
また、町田市は先ごろ策定した「まちだ未来づくりビジョン2040」では、「赤ちゃんに選ばれるまちになる」とうたっています。そのためには、町田市は将来的には、岸田文雄首相が昨年の自民党総裁選挙で訴えていたように、出産費用の無償化に取り組み、町田市で「産み育てる」子育て世代を増やすことがきわめて重要なことだと考えます。
そこで、伺います。(1)現状(実績)について
(2)将来への展望について
以上、壇上からの質問とさせていただきます。
上記質問に対する町田市による答弁が、「町田市議会だより」No.224に掲載されています。
項目番号1 多摩都市モノレール町田方面延伸ルートが決定したことを受け、市の対応を問う。
【答弁要旨】都市づくり部長
モノレールの需要に資するまちづくりの深度化を進めます。多摩市と沿線まちづくり構想策定にも取り組んでいきます。都には幹線道路新設、拡幅の都市計画決定に向けた準備を連携して進めるよう要請します。
項目番号2 町田の豊かな自然、文化や歴史を、観光資源としてどのように活用していくのか。
【答弁要旨】経済観光部長
マイクロツーリズムを推進し、フットパス振興、情報発信などを行い、観光を活性化していきます。
項目番号3 出産費用の無償化に取り組み、町田で産み育てる世代を増やすべきと考えるが。
【答弁要旨】子ども生活部長
無償化は、国や都の動向に注視し、研究していきます。産み育てる子育て世帯を増やしていきたい。