町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

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2022年第1回町田市議会 定例会[一般質問]

2022.03.29(火)

令和4年第1回定例会 3月29日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

町田市議会本会議場の演壇です

「2022年 第1回定例会」 一般質問  三遊亭らん丈

 こんにちは。自由民主党会派の一員として通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。

 わたしは、町田で生まれ、育ち、当然のことながら今も町田に住んでいるものですから、町田を専ら内から見ているようなものです。

 そこで、他の人は町田をどんなふうに見ているのだろうかと気になったので、調べてみました。

 たとえば、専修大学経営学部の三宅秀道准教授は、こんなことをおっしゃっています。「町田は駅周辺には百貨店、商業ビル、商店街、GMS、いろいろあって買い物は便利ですし、繁華街からちょっと離れると糸井(重里)さんが今日ご覧になった美術館あたりのように、けっこう緑が豊かです。都心の会合に出た日の帰りは少し贅沢してロマンスカーで新宿から30分、ノンストップです。いい町です。」三宅先生は、経営学者ですから、その視点で町田市を分析すると次のようになるというのです。「町田はなぜいまこのように栄えていられるのか。いくつか理由はあるとは思いますが、現時点での私の仮説としては、大きく三つの原因があります。1,地理的条件。2,若者の動態。3,歴史的経緯です」なるほど、と思わされました。

 あるいは、先月の20日に町田市が主催して、市民文学館にて文学講演会が開催されました。講師は、カツセ マサヒコさんとおっしゃる作家です。

 カツセさんは、とにかく町田が大好きな方で、2018年には、「町田市が遊ぶにも暮らすにも最適な理由を50個全力で挙げるから来てほしい」というコラムを執筆しています。

 そこでは、まず、町田市の治安がここにきて劇的によくなったことを指摘しています。犯罪件数が2007年には6,043件あったのものが、2017年には3,406件に半減したというのです。

 次に、「町田市はここ10年で2万人も人口が増えていて、昨年の子ども(014歳)の転入超過数(転入者-転出者)は、東京都で1位である」と指摘しています。

 3番目に指摘しているのが、「観光地も、都心も、行きやすい」ということです。町田・新宿間は35分。横浜駅まで30分。箱根湯本まで1時間20分。江ノ島まで40分。ロマンスカーを使えばさらに速い。みなさんが思っている以上に、町田は便利なことを知ってもらいたい。

 このような具合に50のアイテムで、町田市をこれでもかと、ほめてくださっている。あまり引用していると一般質問の時間がなくなってしまいますので、それでは次の3項目にわたって質問をさせていただきます。

項目番号1、「多摩都市モノレール町田方面延伸について」

2、「町田の観光の活性化について」

3、「産み育てる「町田」の実現のために」

 まず、項目番号1の「多摩都市モノレール町田方面延伸について」です。

 多摩都市モノレール町田方面延伸につきましては、昨年12月から今年にかけて、大きな動きがございました。

 これまで確定されていなかった延伸ルートが決まったことです。モノレールの町田方面への延伸にとりまして、大きな前進であります。これを、石阪市長は「悲願」とまでおっしゃっています。

 当然のことながら、町田市もウェブサイトや広報を通じて、情報発信をおこなっていますが、もっと多くの方に知っていただいて、モノレール延伸の気運を高めることが必要なことだと考えております。モノレールの早期実現には、気運の醸成が必須のことだからです。そのため、改めて、今回のルート選定結果について、確認をさせてください。

 ただ、今回のルート選定は、大きな前進ではありますが、延伸の実現にはさまざまなハードルが待ち構えています。

 次の動きとしては、モノレールの導入空間である道路の都市計画決定を目指すことになろうかと思います。

 都市計画決定は、事業主体の東京都が主導していくのですが、モノレールの沿線自治体である町田市は、今後、この決定にどのように取り組んでいくのかを確認させてください。

 そこで伺います。(1)ルートの選定結果は。
(2)今後の予定は。

 項目番号2は、先ほども触れた町田の観光に関してです。

 町田市は、あらたな「町田市観光まちづくりリーディングプロジェクト」を策定いたしました。

 そこでは、ウィズコロナ戦略とうたっていることからも、従来のものとは自ずと違ったものになっています。

 そのコンセプトとして、「マイクロツーリズムの推進」と「町田のファンづくり」が挙げられています。

 成果目標値として、1、観光入込客数:600万人 2、リピーター率:86.7パーセントと具体的な数字を示しています。

 このような数値を達成するためには、町田市はその観光資源をより活性化させなければいけないと考えますが、そこで伺います。(1)町田の豊かな自然、文化や歴史を、観光の資源としてどのように活用していくのか。

 次に、項目番号3の「産み育てる「町田」の実現のために」ついて、伺います。

 先ほどご紹介した、カツセ マサヒコさんは、子どもの転入超過数が町田市は東京都で第1位であると指摘していましたが、わたしがここで伺いたいのは、町田市の転入超過者が全国でどのくらいに位置するのか、というものです。

 また、町田市は先ごろ策定した「まちだ未来づくりビジョン2040」では、「赤ちゃんに選ばれるまちになる」とうたっています。そのためには、町田市は将来的には、岸田文雄首相が昨年の自民党総裁選挙で訴えていたように、出産費用の無償化に取り組み、町田市で「産み育てる」子育て世代を増やすことがきわめて重要なことだと考えます。

 そこで、伺います。(1)現状(実績)について
(2)将来への展望について

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。

上記質問に対する町田市による答弁が、「町田市議会だより」No.224に掲載されています。

項目番号1 多摩都市モノレール町田方面延伸ルートが決定したことを受け、市の対応を問う。
【答弁要旨】都市づくり部長
 モノレールの需要に資するまちづくりの深度化を進めます。多摩市と沿線まちづくり構想策定にも取り組んでいきます。都には幹線道路新設、拡幅の都市計画決定に向けた準備を連携して進めるよう要請します。

項目番号2 町田の豊かな自然、文化や歴史を、観光資源としてどのように活用していくのか。
【答弁要旨】経済観光部長
 マイクロツーリズムを推進し、フットパス振興、情報発信などを行い、観光を活性化していきます。

項目番号3 出産費用の無償化に取り組み、町田で産み育てる世代を増やすべきと考えるが。
【答弁要旨】子ども生活部長
 無償化は、国や都の動向に注視し、研究していきます。産み育てる子育て世帯を増やしていきたい。

2021年第4回町田市議会 定例会「一般質問」

2021.12.02(木)

町田市議会本会議場の演壇です

令和3年第4回定例会 12月2日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 こんにちは。自由民主党会派の一員として、引き続きまして、一般質問をさせていただきます。

 わたしは、町田で生まれ、育ち、当然のことながら今も住んでいるものですから、町田を専ら内から見ているようなもので、外から見るという機会がありませんでした。

 今年の5月に町田に赴任された方のエッセイを読んでおりましたら、その方は、町田を次のように記しています。

 「町田は南多摩随一の都市であり、賑やかなイメージばかりを抱いておりましたが、それだけではない、都会と自然、静と動とが共存する、表情豊かな町であることを実感しております。JR町田駅北口の、商業ビルが乱立する中、町のシンボル「光の舞」が天を指して回転する風景には、いかにも近代的な躍動する町を連想させられますが、かたやその足元には、時が止まったような、狭い路地裏の商店街が軒を連ねているのです」まだまだこのエッセイは続くのですが、「光の舞」という動く彫刻を町のシンボルととらえていることに、認識を新たにさせられました。なるほど、市外からいらっしゃった方は、伊藤隆道の動く彫刻こそが、町田の町のシンボルだというのです。

 そこで、今回は、町のシンボルがある中心市街地を含めて、次の4項目にわたって一般質問をさせていただきます。

項目番号1、「随意契約できる上限額の見直しについて」

2、「中心市街地のまちづくりについて」

3、「子ども用品への町田市のリユース等の取り組みについて」

4、「町田市の美術品の受け入れについて」

 まず、項目番号1の「随意契約できる上限額の見直しについて」です。

 この質問は、市内の業者さんから、町田市内で工事を随意契約で請け負う場合、なにもなければ問題はないものの、なにか事故等が発生した場合、すぐに追加の工事にかかろうとしても、130万円以内であればスムーズに契約できるが、130万円を超えると随意契約では契約できないため迅速な対応ができず、なんとかならないものか、と相談されたことに端を発します。

 そこで伺います。(1)随意契約できる上限額の見直しについて、町田市における随意契約できる上限額をお示しいただきたい。

 項目番号2は、先ほど触れた町田の「中心市街地のまちづくりについて」であります。

 前回の一般質問においても、わたしは駅に近く至便の環境にある森野住宅とその周辺地区のまちづくりについて、お尋ねをいたしました。

 また、町田市は森野住宅周辺地区まちづくり勉強会を本年8月と10月の2回にわたって開催し、そのいずれにも参加させていただきまして、まちづくりの動向に関しましては、そのプロジェクトの目指す方向についてはかなり意識を共有したものと認識しているところでございます。

 その勉強会では、アンケート調査を実施いたしまして、その結果をみると、この地区のアドバンテージとともに、課題も徐々に明確になってきているように思われます。

 たとえば、この地区の狭い道に居住者以外の多くの車が流入してくるため、特に朝晩は危険であるという実態です。

 また、この地区の土地や建物の所有者へのヒアリングを市がおこなっており、それは結構丁寧になされている、との印象を持ちました。

 せっかくのヒアリングですので、地元の方々の意見を大胆に反映させたまちづくりを弛むことなく進めていただきますように、わたしからもこの場でお願いするものです。

 そして、この地区のまちづくりの核となるのが、老朽化が進む森野住宅であり、それに関しましては、東京都住宅供給公社がこの団地は時期は未定であるものの建て替えを行うと明言しております。

 そして、老朽化はなにも森野住宅に限った話ではなく、町田駅周辺、中心市街地全般でも同様のことです。

 前回の一般質問で明らかになったように、西友のある地区におきましては、再開発に向けた準備組合が設立されました。

 このように、以前の再開発で整備した駅前の大規模商業施設も老朽化が進んでおり、今後本格的な更新の時期を迎えることが予想されるのです。

2021 原町田大通り滞留空間創出社会実験

 このことから、町田駅周辺で動き出しているまちづくりの現状及び、モノレール延伸を含めた町田駅周辺の将来について、目指すまちの姿には常に注視しております。

主催:町田市都市づくり部地区まちづくり課

 そこで伺います。中心市街地のまちづくりについて(1)現在のまちづくりの進捗状況は。
(2)将来の目指す姿は、どのようなものでしょうか。

 次に、項目番号3の「子ども用品への町田市のリユース等の取り組みについて」伺います。

 昨今感じるのは、ものは買うのではなく、シェアするというトレンドです。シェアリングエコノミーと言いまして、町田市でもシェアサイクルを実験中ですが、若者はクルマを買わないでシェアするし、空間のシェアということでホームシェアもある、これがニューノーマルというものなのかもしれません。

 当然のことながらお子さんの成長は、日々更新されるようなものですから、買ってもすぐにサイズが合わなくなってしまうこともあります。ちょうど、昨日発行の「広報まちだ」では、「ベビー用リユース品無料回収会」の告知が掲載されていました。

 そこで、伺います。

(1)近年さまざまな子ども用品がリユース等の対象になっているが、それへの町田市の取り組みを問う。

 項目番号4は、「町田市の美術品の受け入れについて」です。今年の7月から9月にかけて国際版画美術館で開催された、「浮世絵風景画 広重・清親・巴水-三世代の眼」は、わたしも勇躍して鑑賞させていただきました。コロナ禍ではありましたが、多くの観客が来館されており、心強く思った次第です。

 また、写真撮影が可能な版画も一定数あったものですから、わたしもせっせと写真を撮ってSNSにもあげさせていただきました。

 また、こうした展覧会で展示されている所蔵作品は、ありがたいことに寄贈の作品も少なからずあるとお聞きをいたしました。そこで美術品の寄贈の受け入れの体制や、今年度の受け入れ状況についてどのようになっているのか、お聞かせください。

(1)町田市が受け入れている美術品について

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。

上記質問に対する町田市による答弁が、「町田市議会だより」No.223に掲載されています。

項目番号2 原町田大通りのワークショップや社会実験を経て、にぎわいをどのような手法で大きくしていくのか。
【答弁要旨】都市づくり部長
 原町田大通りを歩行者利便増進道路、通称ほこみちの指定路線としていくことを考えています。

項目番号1 随意契約できる上限額は、何を根拠に町田市契約事務規則において規定したのか。
【答弁要旨】財務部長
 地方自治法施行令167条の2第1項第1号に基づいているものです。

項目番号3 子ども用品への町田市のリユースの取組を、なお一層推進するべきと考えるが。
【答弁要旨】環境資源部長
 リユース事業者について、どのような形で連携ができるかを研究していきたいと考えているところです。また、子育て支援に関わる市民や市民団体と連携し、さらなる事業の推進が進むことも大事かと思っています。

2021年第3回町田市議会 定例会「一般質問」

2021.09.01(水)

令和3年第3回定例会 9月1日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 おはようございます。

 先日、森記念財団都市戦略研究所が、2021年のわが国の都市総合力ランキングをまとめました。資料を森記念財団のご厚意によりまして、皆様方のタブレットに格納させていただきましたので、ご覧いただければ幸いです。

 ちなみに、その資料にございます、日本の都市特性評価 運営委員会委員長は、町田市未来づくり研究所所長の市川宏雄先生がつとめていらっしゃいます。

 その資料によりますと、政令指定都市、都道府県庁所在市、人口17万以上の市138市について、経済力や住みやすさなど86の指標を総合的に点数化したところ、1位は大阪市、2位は京都市、3位は福岡市、4位は横浜市となりました。

 町田市は合計スコアでは、81位以下なのですが、分野別スコアをみると、経済・ビジネスでは49位。アクター別スコアの経営者では79位にランクされています。

 商都町田の面目躍如といったところでしょうか。

 その代わり、文化・交流では81位以下の低いランクです。

 そこで、今回は、次の3項目にわたって一般質問をさせていただきます。

 項目番号1、「「ことばらんどショートショートコンクール2021」について」

 2、「豊かな町田の歴史のアピールについて」

 3、「森野住宅周辺地区の今後について」

 まず、項目番号1の「ことばらんどショートショートコンクール2021」について」です。

 今年から、町田市民文学館ことばらんどと町田市立図書館は、東京町田・中ロータリークラブのご協力をいただきまして、「ショートショートコンクール」を始めました。

 応募期間は、7月1日から今月の20日までですから、続々と応募作品が届いている最中ではないのかと思っているところです。

 このコンクールは、昨年まで開催されていた「ひなた村創作童話コンクール」を引き継いだ事業と認識しておりますが、その時の審査員は昨年惜しくもお亡くなりになった映画監督の大林宜彦さんでした。昨年の受賞式にも、大林監督は病身を押して町田までお越しになるほど、このコンクールに思い入れが強かったのです。

 このコンクールでは、ショートショート作家の田丸雅智さんや町田市出身のケンザサンキューマルさんがつとめてくださるそうで、私も期待しているところです。というか、わたしが、高校生だったらまず間違いなく応募していたと思います。

 そこで伺います。(1)今年から始めた「ことばらんどショートショートコンクール2021」の概要を問う。

 項目番号2は、「豊かな町田の歴史のアピールについて」であります。

 ここ町田は、あまり知られていませんが、歴史の宝庫と言っても過言ではないぐらい、歴史のエピソードがあるのです。

 縄文時代の遺跡には事欠きませんし、古くは鎌倉古道がしっかりと残っております。

 元治元年から慶應元年にかけて、トロイア遺跡の発掘で知られるハインリヒ・シュリーマンは、世界周遊をいたしましたが、その最中、横浜から馬で八王子に行く途中、原町田に寄り、「吉田屋」という旅籠に二晩泊まっています。

 おなじく原町田の「武蔵屋」という旅籠の次男が、のちに早稲田大学教授から、秋田県知事、山梨県知事となる渋谷三郎ですが、その許嫁が近代最初の職業女流作家の樋口一葉でした。

 また、徳川家康を主人公に再来年の2023年大河ドラマは「どうする家康」が放送されますが、家康の遺骸は、意外なことに、この町田を通って日光に運ばれているのです。

 これらはほんの一端ですが、町田は歴史の宝庫ですので、関連したイベントを行えば、市民は町田の歴史になお一層興味をもち、愛着を覚えるのではないでしょうか。

 そこで伺います。(1)2023年の大河ドラマは、徳川家康が主人公ですが、家康もこの町田とかかわりがあります。このように、豊かな歴史をもつ町田市をさまざまにアピールした方がいいのではないか。

 次に、項目番号3の「森野住宅周辺地区の今後について」伺います。

 森野住宅に関しましては、令和2年の第4回定例会において、町田市都市計画マスタープランに関連して質問しておりますが、その際、新たなマスタープランを通して、中心市街地の各エリアにおけるまちづくりの考え方や進め方について、確認をさせていただきました。

 その中で森野住宅の周辺エリア全体のまちづくりをどう進めていくのか、また境川を通じて、接している相模原市との関係はどうなっているのか等町田市のお考えをお聞きいたしました。

 中心市街地のまちづくりは、町田市と中心市街地活性化協議会が共同で2016年に策定した「町田市中心市街地まちづくり計画」に基づき、様々な取り組みが現在進められていると認識しているところです。

 協力体制についても、町田市は小田急電鉄株式会社と2019年3月に協定を締結し、小田急町田駅周辺まちづくりに連携・協力して取り組まれていると認識おります。

 その中で、森野住宅周辺地区は、小田急線と横浜線、境川に囲まれている地区で、駅の利用者にとりましては、至便の環境にあります。ただ、そのアドバンテージが現状ではうまく活用されていない面もあろうかと考えられるわけです。

 つまり、まちづくり計画の中で森野住宅のあるエリアのまちづくりは「駅からつながる水と緑の新たな都市空間」というのですが、それが現状ではうまく落としこまれていないように思えるのです。

 そこで、8月18日に、町田市が主催する「森野住宅周辺地区まちづくり勉強会」の第1回に参加させていただきました。

 そこでは、これまでのまちづくりの経緯や地区の現状、課題の認識等のお話がありました。

 まさに、まちづくりの第一歩が踏み出されたものと期待しているのです。

そこで、伺います。

(1)今後のまちづくりの進め方について問う。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。

2021年第2回町田市議会 定例会「一般質問」

2021.06.17(木)

令和3年第2回定例会 6月16日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 新型コロナウイルスワクチン接種がはじまりまして、これから感染者がどのように減っていくのか、あるいは期待どおりに減ることはないのか、予断を許さないところではありますが、一日も早くコロナ禍が収束することを願いつつ、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。

 今回は、提案型の質問を含めまして、次の4項目にわたって一般質問をさせていただきます。

項目番号1、「就労困難者への支援について」

2、「介護保険を利用できない40歳未満の方への支援について」

3、「町田市立博物館の収蔵品について」

4、「町田市民病院での無線LANについて」

 まず、項目番号1の「就労困難者への支援について」です。

 ここ町田市にも、さまざまな理由によって、就労に困難を来している方が一定数いらっしゃることと思われます。

 そのような方々が、町田市に就労支援の御相談にいらっしゃった際に、担当部署の職員さんは丁寧に対応してくださり、中にはめでたく就労にいたるというケースも見られて、それはそれで結構なことなのですが、なかには、なかなか就労につながらない方もいらっしゃるのが、現実であります。
 また、就労困難者といっても、なんらかの障がいをお持ちの方、御高齢の方、難病を患われている方、若年性認知症の方、引きこもり生活を続けていた方等理由がまちまちで、その理由によって、行政では担当する部署が異なるのは当然のことです。

 たとえば、生活困窮者であれば担当は生活援護課でしょうし、障がいをお持ちの方であれば担当は障がい福祉課となるでしょう。

 そこで、東京都では就労困難者を雇用してくれる企業を応援しようということで、「認証ソーシャルファーム」という制度をつくりました。

 それは、就労を希望していながらも、何らかの事情で就労することが難しく、認証委員会で配慮が必要と認められる方を、従業員の総数の20%以上にわたって雇用している企業を財政面で応援しようというものです。そして、それに該当する企業が町田市内にも一社あります。

 そこで伺います。(1)就労困難者を積極的に雇用する企業「ソーシャルファーム」の育成に、東京都が注力している。町田市における就労困難者への対応を問う。

 壇上からは、先ほど述べた就労困難者のうち、まず、生活困窮者と障がい者に対する町田市の支援に限定しての質問とさせていただきます。

 項目番号2は、「介護保険を利用できない40歳未満の方への支援について」であります。

 わが国の介護保険は2000年4月に、介護保険単独の社会保険方式による制度としては、ドイツに次いで世界で2番目に施行されました。

 それから、21年が経ち、制度的に様々なひずみが出てきました。

 たとえば、ドイツの介護保険ですと、年齢制限がいっさいありません。

 ところが、わが国の介護保険は、介護保険法9条1号で「市町村の区域内に住所を有する六十五歳以上の者(以下「第一号被保険者」という)」、9条2号で「市町村の区域内に住所を有する四十歳以上六十五歳未満の医療保険加入者(以下「第二号被保険者」という)」という具合に、40歳以上でなければ、被保険者にはなり得ない制度となっております。

 また近年、AYA世代、Adolescent&Young Adultの略称であり、思春期・若年成人、つまり、15歳から39歳の患者さんが該当しますが、年間、約2万人のAYA世代の方が、がんの診断を受けている、ということが話題になっております。

 AYA世代は、学業、就職、恋愛、結婚、出産など、様々なライフイベントが集中する時期です。同世代の人たちが学校生活や就職活動に励み、恋愛や友人との付き合いを楽しむ中、「がん」という病気をかかえ、将来に対する不安や孤独を感じている人も少なくありません。

 このような方々は、先ほど述べたように、介護保険の制度から抜け落ちているのです。そういう方々のために、独自の支援制度を設けて、支援をしている市が少なからずあるのです。その市では、住み慣れた自宅で自分らしく安心して日常生活を送ることができるよう、在宅サービスにかかる利用料を補助しているのです。

 そこで、伺います。(1)介護保険制度を利用できない40歳未満の方への支援をおこなっている自治体があるなか、町田市の対応を問う。

 次に、項目番号3の「町田市立博物館の収蔵品について」伺います。

 先日新聞を読んでいたところ、岩田藤七の特集記事がありました。岩田藤七といっても、知らない人は知りません。しかし、藤七の作品は、町田市立博物館の収蔵品として、この町田市役所でも以前に展示されたことがあります。その時に藤七の作品を拝見し、ずいぶんと素敵なガラス作品があるものだと感動した覚えがあるのです。

 藤七は、東京美術学校、今の東京芸大を卒業しますが、その頃からガラスに興味を示しまして、その後、帝展で連続して特選に入賞しています。戦後、芸術院賞を受賞し、昭和29年には芸術院会員に推薦されました。昭和45年には、文化功労者に選出されています。

 その御子息が、岩田久利で、父親とおなじガラス工芸の道に進み、のちには藤七とおなじ芸術院賞を受賞します。その久利の奥様が、岩田糸子。この糸子さんも、ガラス工芸作家となり、岩田ファミリーはそれぞれガラス工芸作家として大成するのです。

 百聞は一見に如かず、です。岩田ファミリーのガラス作品を今月の27日まで、「岩田色ガラスの世界 岩田藤七・久利・糸子」展が、栃木県立美術館で開催されています。コロナ禍で栃木まで行くのは無理だという方は、秋にはお隣の神奈川県立近代美術館でも開催されます。是非、ご覧になられることをお勧めいたします。それらの展覧会にて展示されているのが、町田市立博物館の収蔵作品です。そこで、伺います。

(1)町田市立博物館の収蔵品が、他県の美術館で展示されているようだが、その状況を問う。

 最後に、項目番号4の「町田市民病院での無線LANについて」伺います。

 コロナ禍のため、入院された方を見舞うことは、かなり難しくなってしまいました。

 それでも、文明の利器を使えば入院された方とコンタクトをとることは可能です。相部屋の病室では携帯電話というわけにはいかないでしょうが、オンラインでの面会やSNS、メールでのやり取りなど、いずれも無線LAN、Wi-Fiがないと難しいものばかりです。

 福島県の病院に入院されていた、白血病を患われた中学生は、タブレット端末で民間の通信教育を受けられたことで、今春、志望した高校に合格できたそうです。その病院では、患者さんからの要望を受け、病室でWi-Fiを使うことが出来るようになっていたというのです。

 電波環境協議会が昨年1月~2月に約1100の病院から回答を得たアンケートでは、約81%の病院が無線LANを導入と答えましたが、そのうち「患者や訪問者らのネット接続用」と回答した病院は、約27%にとどまっているというのです。Wi-Fiは携帯電話と比べ、医療機器の誤作動を招く危険は低いとされています。

 そこで伺います。(1)コロナ禍で面会制限が厳しい中、無線LAN(Wi-Fi)はライフライン化しているが、町田市民病院の対応を問う。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。

2021年第1回町田市議会 定例会「一般質問」

2021.03.18(木)

令和3年第1回定例会 3月18日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 新型コロナウイルスは、なかなか収束の兆しをみせることがありません。日ごと、人間社会を蝕んでいるような気がいたします。

 そんな観点から、今回は一般質問4項目のうち、2項目を、自殺、ヤングケアラーと新型コロナの影響をより大きく受けていると思われる方々に焦点を当てて質問をさせていただきます。

項目番号1、「町田市立図書館の現状と今後について」

2、「町田市の自殺対策について」

3、「近年増えているヤングケアラーについて」

4、「情報弱者対策について-マイナポイント制度について-」

 まず、項目番号1の「町田市立図書館の現状と今後について」です。

 町田市立図書館は、今期の定例会に提出された条例にもあるとおり、一つの転換点を迎えていると考えられます。

 ただ、多くの図書館利用者にとりましては、その主体がなんであるかよりは、どうしたら必要とする図書館サービスをしっかりと受けられるのか、が重要だと思われます。

 変化が激しい時代において、利用者が図書館になにを求めているのか、それを図書館は的確に捉え、限りある資源をどこに重点的に活用しなければならないのかを、見極める必要があります。

 そこで、町田市立図書館では、どのようにして利用者のニーズやウォンツを把握し、それをサービスに反映させているのかを伺います。

(1)町田市立図書館は市民の声をどのように反映させているのか。

 項目番号2は、「町田市の自殺対策について」であります。

 厚生労働省が16日に発表した数値によりますと、わが国の昨年の自殺者数は、痛ましいことに2万1,081人と前年より912人増えて11年ぶりの増加となりました。そのデータによりますと、男性は1万4,055人であり前年比23人の減少に対して、女性は7,026人と935人も増えてしまいました。年代別では40代が3,568人で最多ですが、増加幅では19歳以下が前年比17.9%増の777人、20代が19.1%増の2,521人と、女性や若い世代の自殺者が特に増えているのが気になるところです。そこで、政府はコロナ禍で孤独や孤立を深めている人が多いとみて、省庁横断の会議を立ち上げています。

 法律に目を転じれば、2006年に成立した「自殺対策基本法」によると、第1条には、「この法律は、近年、我が国において自殺による死亡者数が高い水準で推移している状況にあり、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指して、これに対処していくことが重要な課題となっていることに鑑み、自殺対策に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、自殺対策の基本となる事項を定めること等により、自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、あわせて自殺者の親族等の支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする」と記されております。

 その第3条2項では、「地方公共団体は、基本理念にのっとり、自殺対策について、国と協力しつつ、当該地域の状況に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する」と記されております。

 そこで伺います。(1)昨年は全国で自殺者が11年ぶりに増え、女性が前年より14.5%も増えている。また、若い世代の増加も目立っているなかで、町田市の現状と対策を問う。

 次に、項目番号3の「近年増えているヤングケアラーについて」です。

 ヤングケアラーとは、厚生労働省によれば、法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子どものことです。

 ヤングケアラーをめぐる問題として、5点にわたる指摘が、澁谷智子成蹊大学教授によってなされています。

1、子ども期における必要な生活の剥奪

2、教育権侵害の実態

3、家族の人生との向き合いと摩擦

4、社会や人とのかかわりの希薄化

5、就職や進学など社会的自立の希望が見えにくいこと

 では、どのくらいの時間を割いて子どもが家族のケアに当たっているのかというと、「1日平均5時間以上」が4割にも及んでいるというのです。

 そこで、政府は昨年の12月から全国の中学校、高等学校を通じて約17万人の生徒に実態調査をおこないました。

 また、埼玉県は昨年、県内の高校2年生5万5,772人を対象に実態調査を実施したところ、およそ25人に1人がヤングケアラーであることが明らかになりました。

 そこで、伺います。(1)埼玉県の調査によると、高校2年生のおよそ25人に1人がヤングケアラーといわれる昨今、町田市の対応を問う。

 最後に、項目番号4の「情報弱者対策について-マイナポイント制度について-」伺います。

 昨年の12月と今年の1月の2か月にわたって町田市で実施された、PayPayキャンペーンの利用状況を踏まえ、現在実施されているマイナポイント制度を通して、情報弱者に対する市の取り組みをお伺いいたします。

 このキャンペーンは、コロナ禍での「新しい生活様式」の実践例としている「キャッシュレス決済」を促進しつつ、市内経済の活性化を後押しするため、PayPayで決済をおこなった方に対して、PayPayボーナスを付与するキャンペーンでした。

 この事業は、昨年7月の臨時議会で約12億円計上して実施されましたが、市民が利用しやすい大型店やチェーン店も対象としたことや、駅や電車での広告掲載にくわえて、デジタル広告などのプロモーションが功を奏して、決済金額が当初の想定を大きく上回り、約4億8千万円の増額補正を組みました。さぞや、市民と市内事業者にとりまして、大きな利益をもたらしたことでしょう。

 一方で、PayPayの利用は、スマートフォンでの設定が必要となります。

 私の母は、スマートフォンを持っていて、町で買い物をする機会も多いのに、PayPayのキャンペーンを申し込んだり、利用したりすることはありませんでした。

 私の母だけでなく、多くの高齢者はスマートフォンの設定のハードルが高かったのではないかと思います。新しい生活様式として、デジタル化が進むことは必然のことですが、サービスを使える人と使えない人との差が生じ、スマートフォン等のデジタル機器を使いこなせない人が、サービスが受けられないという状況は、無くさなければいけないと考えます。

 現在、デジタル化に関する取組みとして、マイナポイント事業が実施されております。

 マイナポイントをもらう場合も、PayPayと同様、マイナンバーカードとスマートフォンやパソコンでの申込が必要となります。市では、マイナポイント申込の支援として、マイナポイント申込支援窓口を設置しており、私も支援窓口に行ったことがありますが、高齢者が多かったのではないかと思います。

 新聞報道によれば、国は2022年度から全国の自治体で、自治体版マイナポイントの仕組みを活用できる環境を整えるということであり、マイナポイント事業はますます拡大していくことが予測されます。

 そのことも踏まえ、自治体は高齢者を含めた、すべての世代に対して、マイナンバーカードを活用したマイナポイントの仕組みをきちんと伝え、すべての住民がサービスを受けられる、環境を整える必要があると思います。

そこで、改めて、マイナンバーカードを使ったマイナポイント制度がどのようなものなのか、また、マイナポイントについて、市がどのような取組みをしているかお聞きします。

(1)昨年12月と今年の1月に実施された、「いこいこ町田!PayPay使って“うふふ”な買い物 最大20パーセント戻ってくるキャンペーン」の利用状況を踏まえ、町田市の取り組みを問う。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。

2020年第4回町田市議会 定例会「一般質問」

2020.12.09(水)

令和2年第4回定例会 12月9日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 今定例会での一般質問は、私で33番目。残すところ私を含めてあと二人。もう一息の御辛抱でございます。どうぞ、宜しくお願いを、申し上げます。

 12月4日から13日まで、町田市市民協働フェスティバル「まちカフェ!10days」を開催しておりまして、町田市役所1階のみんなの広場では、「まちカフェ!の森」が展示されております。

 その「まちカフェ!10days協賛企画 鎌倉街道ロマン・ウォーク」に参加いたしました。2日間にわたるイベントでしたが、わたしはその初日の、サン町田旭体育館から井出ノ沢古戦場碑、一色伊代守の館跡から、薬師池公園四季彩の杜西園ウェルカムゲートで昼食をとり、野津田のせせらぎ公園で解散というコースを歩き、紅葉の町田を満喫いたしました。

 その道中、おなじ森野にお住まいの先輩からいろいろなお話を伺い、なかには今ではちょっと信じられないようなことまでうかがいました。それというのも、その方は、森野1丁目の今でいうと、みずほ銀行の上あたりにお住まいだった、というのですが、その方が住んでいた昭和30年代は、小田急線は新原町田駅ですね。横浜線は、原町田駅。新原町田駅の脇は、私も覚えていますが、崖状になっておりまして、そこでなんと山羊を飼っていた方がいらっしゃって、その方から山羊の乳をもらって飲むのが何よりの御馳走だった、というのです。

 こんなことを聞いても、にわかには信じられないかもしれません。みずほ銀行の上あたりで、山羊を飼っていたなんて。それが、ほんの60年前の町田の姿なのです。

 その後、森野には昭和38年に、住宅供給公社による森野住宅への入居がはじまり、この市役所が建っているところには当時、日米富士自転車の工場があったのです。市民ホールはボウリング場でした。隔世の感があります。

 当時の町田市の人口は、まだ20万人に達してはいませんでした。そこから、今や43万人に手が届こうかというほどに発展してきた町田市に関しまして、次の4項目にわたって一般質問を行います。

項目番号1、「町田市都市計画マスタープランについて」

2、「町田市のシェアサイクル(社会実験中)の現状と課題」

3、「長寿の方にやさしい町田市について」

4、「効率的・効果的な図書館サービスのアクションプランについて」

 まず、項目番号1の「町田市都市計画マスタープランについて」です。

 町田市は1999年に、都市計画法18条の2の規定に基づき、「町田市都市計画マスタープラン」を策定いたしました。その後、2011年・2013年に「マスタープラン」を改訂し、市長が言うように、“まちづくりの基本書”である現行のマスタープランは、目標時期を2020年としているのです。そこでの将来人口予測では、2020年の町田市の人口を43万人と想定していますが、現在の町田市の人口は429,112人ですから、「はやぶさ2」の帰還ではありませんが、ドンピシャの数値であります。
 今後の町田市は、多摩都市モノレールを中心とした大規模交通基盤を整備することも大きな課題だと思われますが、そこで、質問をいたします。

(1)当初の計画の目標時期の2020年を迎えて問う。

 項目番号2は、「町田市のシェアサイクル(社会実験中)の現状と課題」であります。

 町田市は、昨年から、シェアサイクルの社会実験を始めました。

 ここで、国内外におけるシェアサイクルの導入状況をみますと、北米、ヨーロッパ、中国を中心に約2,300の都市で導入されており、わが国では225都市で導入済みということです。今後、導入を検討している自治体は町田市を含めて63ある、ということです。

 これほど多くの自治体が導入しているシェアサイクルには、課題があるのも事実です。たとえば、採算性をどう確保するのか、あるいは運営規模をどうするのか、運営事業者が撤退した場合の影響も考慮しなければなりません。

 ただ、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえる新たな「移動」の概念であるMaaSが喧伝されている中、シェアサイクルを社会実験で終わらせるのはもったいないと思うのです。

 そこで伺います。
(1)シェアサイクルの現状を問う。
(2)現状を踏まえて、その課題を問う。

 次に、項目番号3の「長寿の方にやさしい町田市について」です。

 ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。そこで、「人生100年時代」と言われているのです。わたしが幼少の砌、100歳の方というのは、お見受けしたことはありませんでしたが、今や珍しくありません。先日、ある特別養護老人ホームに伺う機会があり、そこに新しく入った93歳のおじいちゃんが周りの方から、「ルーキー」と呼ばれているので驚いたのですが、いまや、93歳のルーキーが珍しくはないのです。

 ただ、元気で長生きであればいいのですが、そういう方ばかりではありません。なかには、認知症を患う方もいらっしゃいます。2040年ですから、あと20年後、高齢者のうち、4人に1人が認知症になるという予測があります。

 そうなると、医療や福祉関係者だけで認知症に対応することはほぼ不可能です。認知症の方も、主体性をもって、安心して暮らしていけるようにと、「認知症事故救済制度」に加入した方の保険料を支払う自治体が54もある、というのです。

 そこで、伺います。
(1)認知症対策を問う。
(2)長寿祝金について

 最後に、項目番号4の「効率的・効果的な図書館サービスのアクションプランについて」伺います。

 町田市立図書館は、先月から、横浜市立図書館と相互利用ができるようになったのは、朗報です。これで、町田市は接しているすべての自治体の図書館と相互利用ができるようになったのです。こうして、「野毛の図書館」として全国にその名を轟かせている横浜市中央図書館の本も借りることができるようになったことは嬉しいことであります。町田市立図書館は8館あり、その蔵書の合計が1,168,080冊ですが、野毛の図書館は1館で蔵書が175万冊もあるのですから、野毛の図書館は市立図書館では全国トップクラスの蔵書を誇っています。

 さて、今回伺うのは、今年の2月に策定されたアクションプランです。表紙に~まちに出よう。本を持って~というどこかで聞いたことがあるようなフレイズに誘われて読み進めましたところ、町田市立図書館を、まちで活動する人々を支える図書館にしたい、という気概を感じることができました。図書館員は積極的に地域に飛び出していく、というのです。それを実現させる3つのアクションプランが、提示されています。それは、「図書館サービスの見直し」、「図書館資源の再配分」、「図書館の運営体制の確立」というのです。

 ただ、この思いは、市民に充分に伝わっているとは、とても思えないのです。また、今まで市の職員が直接運営してきた事業を民間に委ねることや、施設の再編は大きな転機であり、その動向には大いに注目しているところであります。その際、最も重視されるのは、市民にとって重要な図書館サービスが今後どうなるのか、という点です。そこで、このアクションプランが目指しているのは何であり、それを実現させるために、具体的に取り組んでいるのは何か。今年度の取組状況をお知らせ願いたい。あわせて、今後取り組むことやその展望をお聞かせください。

(1)目的は。
(2)今年度の取組状況は。
(3)今後の展望は。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。

2020年第3回町田市議会 定例会「一般質問」

2020.09.02(水)

令和2年第3回定例会 9月2日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

お早うございます。

9月に入り、急に秋めいてまいりました。

暦は、うそをつかないものだと改めて思いを致しましたが、8月は暑かった。

なんでも、東京では、35度以上の猛暑日が8月としては観測史上最多を記録したそうであります。

 本当に暑かった。こんなに暑くて、地球はどうかなってしまったのか、と思ったほど暑かった。このような心配は、もちろんわたし一人ではなく、多くの方々が共通して認識しているところでありまして、これからの地球をなんとかしなくてはいけない、そんな思いが結集したもののひとつが、SDGsつまり、「持続可能な開発目標」だと思います。

 ただ、このSDGsは、もうひとつ認知度が低いのが実態です。

 わが国で「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問をしたところ、「ある」と答えた方は、昨年の8月段階で27%でした。それから1年経ちましたから、もっと増えているとは思いますが、存外知られていないというのが、わたしの実感です。

 SDGsとは、あらためていうまでもなく、Sustainable Development Goalsを略したもので、文字通り、「持続可能な開発目標」であります。

 2015年9月25日の国連総会で可決したものでありまして、「貧困をなくす」、「飢餓をゼロに」といった17のゴールが設定されています。ですから、わたしが襟につけているピンバッジも17色に塗り分けられています。

 これらの目標をより具体的にしたものとして、169のターゲットを構成し、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
 2020年版世界のSDGsランキングで日本は17位です。 日本において、取り組みが順調に進んでいる目標は、目標4(教育)・目標6(安全な水とトイレ)・目標8(働きがいと経済成長)・目標9(産業・技術革新)4目標です。

2030年までにSDGsを達成するには、取り組みのスピードを速め、規模を拡大しなければなりません。20201月、SDGs達成のための「行動の10年(Decade of Action))がスタートしました。

町田市でも、2012年に策定した町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」に基づき、市民生活の安全・安心を確保し、将来に向けて持続可能なまちづくりを推進するための様々な施策を展開しているところで、SDGsのロゴやアイコンを活用するようになりました。

今回はそんな観点を織り込みながら、次の3項目にわたって一般質問をさせていただきます。

項目番号1、「町田市のSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについて」

2、「コロナ禍における文化施設について」

3、「紙類などの資源化について」

2020年第2回町田市議会 定例会「一般質問」

2020.06.15(月)

令和2年第2回定例会 6月15日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 皆様こんにちは。自由民主党会派の一員として通告に基づきまして質問を、させていただきます。

 まず、新型コロナウイルスが猖獗を極めている最中でも、社会の機能を維持するために、今日も最前線に立つ、医療従事者、介護職の方々、スーパーの店員さん、公共交通機関の従事者、ごみ収集員等エッセンシャルワーカーと呼ばれる皆様に、厚く御礼を申し上げまして、世界を席巻している新型コロナウイルス感染症関連の質問をさせていただきます。

 あらためて言うまでもなく、人類の歴史は感染症との絶えざる戦いといってもよろしいかと思います。

 中世ヨーロッパでは黒死病といわれるペストが流行し、死者数は2,500万人とも3,000万人ともいわれ、これは当時のヨーロッパの全人口の4分の1から3分の1にも達する割合だそうです。

 大正時代に猛威を振るった「スペイン風邪」は、我が国においても大流行し、2,500万人が感染し、38万人が死亡したといわれております。

 ちなみに、このスペイン風邪は、全世界で猛威を振るい、同時期に第一次世界大戦がありましたが、その戦死者が約1,000万人といわれる中で、スペイン風邪による死者数は、その4倍から5倍に上っていたというのです。
 その感染者のひとりが、町田ゆかりの詩人、八木重吉です。3か月にも及ぶ入院生活を経験し、無事に退院した後に教科書にも採用されるような美しい詩を紡ぎ出したのです。

 そのスペイン風邪は、1918(大正7)年から1920(大正9年)といいますから、ちょうど今から100年前に流行したのです。スペインかぜによる死亡者のピークは、日本の場合、191811月と19201月の2回あったことが確認されております。つまり、第2波が来たのです。わが国にも、新型コロナウイルス感染症の第2波がいつ来るかわかりません。

 今回はそんな観点を織り込みながら、次の3項目にわたって一般質問をさせていただきます。

項目番号1、「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う町田市内のごみ排出量の推移について」

2、「新型コロナウイルス感染症を踏まえ、文部科学省が各教育委員会に送付した、学習内容の一部を次年度以降に繰り越すことを特例で認めるとした通知内容とそれへの対応について」

3、「新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う町田市立図書館の対応について」

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「過去の一般質問一覧」-1-2006年(平成18年)第1回定例会〜2010年(平成22年)第3回定例会

2020.06.01(月)

2010年(平成22年)第3回町田市議会 定例会
1、歩数計を市立小中学校の児童・生徒にもれなく配布(貸与)してはどうか
2、不用園芸土の回収と再生について
3、自治基本条例について
4、「手すり」はより使いやすいものを使用してはどうか
5、高齢者の孤立化防止に向けて

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2019年第4回町田市議会 定例会「一般質問」

2019.12.09(月)

令和元年第4回定例会 12月9日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 皆様こんにちは。自由民主党会派の一員として引き続きまして質問を、させていただきます。

 今年もこの日本列島に多くの台風が、襲い掛かりました。

 そこで被災された方々には、心からお見舞いを申し上げますとともに、復興にご尽力されている皆様には安全に御留意され、御活躍されますことをお祈り申し上げます。

 このような事態を受け、政府は今月5日の臨時閣議におきまして、3年ぶりとなる経済対策を決めました。

 事業規模の総額は26兆円で、そのうち、災害の復旧・復興に7兆円投じる、ということであります。

 今回は次の4項目にわたって一般質問をさせていただきます。

1、原町田中央通りにおけるにぎわい創出の取り組みについて

2、被災自治体に代わって寄附を受け付けるふるさと納税を活用した「代理寄附」について

3、家庭内暴力(DV)等支援措置について

4、町田市立博物館の収蔵資料について

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