落語家の卵=見習いになって最初に、師匠から教わることは、なんだと思いますか。
ぼくは入門する以前は、いきなり落語一席は教えてもらえないだろうけれど、小噺のひとつぐらいは教えてくれるのではないかと、勝手に当て推量をしていましたが、見事に裏切られました。
厳密に言えば、それぞれの師匠によって違いはあるのでしょうが、大方の場合は、先ず着物の着付けと畳み方を教わるものです。
なーんだと思われるでしょうが、これが結構難しいのです。着物はまだ簡単なのですが、難しいのが袴の畳み方です。それも、楽屋にはいるとよく分かりますが、畳半畳に満たない狭隘なスペースで、時間に急かされながら即座に畳むのは、これはこれで慣れるまで結構大変なのです。そのとき不用意に口を開けたまま畳むと、唾がタラーッと糸を引いて落ちることがあって、口は閉じるのが基本です。
その一 『いどばたかいぎ』05年7月号らん丈落語道場
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